Side:Ren ページ45
蓮「…すみません。」
どうしたの、嫌な客いたなら配慮できるよ、
なんて俺を引き留めるのはわかってた。
だって一応、No.1だし。
でも、絶対にこの仕事だけは続けたくなかった。
全部、全部めんどくさくて
大学にも行ってない。
今まで、ある程度は稼いできてたから
この仕事を辞めても、まぁなんか探すか、
くらいにしか思ってなくて
不安も迷いも悩みもなかったけど
電話だけは鳴り止まなかった。
レンタル彼氏やめることにした。
だからもう会えない。
最後に、ちゃんと俺から言いたくて。
本当にごめん。
そんな事を書いて
いつも指名してくれる子に一斉送信。
その瞬間から、音が途切れないスマホに
嫌気が差してもう電源を落としてしまった。
蓮「…どーしよっかな。」
真っ暗な空と対照に、
煌びやかな電飾と騒がしい声。
全部どうでもよくて
ただ早く家に帰ろうと思っていた時だった。
蓮「…ホスト？」
声をかけてきたのは、ホストクラブの人らしい。
ホスト、やってみませんか？なんて
そんなの誰が乗るんだろうと思ってたけど
何もしないより良くない？
そう思って
次の拍子には頷いてた。
今までドラマや映画でしか見たことがなかったその世界。
１歩足を踏み入れたら、
どこか別次元に来てしまったみたいだった。
こんな場所があったんだ。
まだまだ、俺には知らない世界がいっぱいある。
きっと、康二くんがいた世界のことも
俺はまだ知らない。
蓮「………レン、で。」
この日、この場所で、俺は
レンという別の自分を手に入れた。
これまで生きてきた目黒蓮を捨てて
レンタル彼氏をしていた目黒蓮を捨てて
これからは�爛譽鶚瓩箸靴得犬�ていくことを誓った。
蓮「お、今日も来てくれたの？ありがとう。」
仕事内容がそこまで違うわけじゃなさそうだけど
レン彼と違って先に予約が入らない分、
間違えないように必死に客の名前を覚えていた。
�犢�二くん��
その名前と、その存在を
忘れる、その代わりに。
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Nayuyu(プロフ) - わたたいさん» コメントありがとうございます(TT)ちゃんと届いてるんだなぁという気がします…！申し訳ございませんが、リクエストは受付しておらず、、、すみません(TT)ほかにも、短編集など様々書いていますのでよければお気に入りのお話を探してみてください(*^^*) (2月26日 9時) (
レス) id: 8c9d382bf8 (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - いつも楽しみにしてます！めめこじでリクエスト大丈夫ですか？ (2月26日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nayuyu
| 作成日時：2024年2月7日 22時
