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#32 ページ35

その後の会話は、もうよく覚えとらん。




蓮「先どーぞ。」




あの日と同じように
おれを先に誘導してくれた目黒くんと一緒に
学校までの道を歩いて行く。




蓮「……ね、コージクン。」

康二「へ、…あ、うん、」

蓮「コージクンってさ、どこ住んでんの?…ほら、俺の方が先に降りるじゃん?」

康二「あー、…目黒くんの、2個先の駅。」

蓮「そーなんだ。」




駅まではいつも、チャリに乗る。

今日は風にも負けないくらいの全速力で漕いできた。


くん呼びも、タメ口も、
やっと慣れてきた頃に
学校の門が見えてきた。



……今日も、あの2人は来るんやろうか。





蓮「…どしたの?」

康二「へっ?!あ、深澤さんと渡辺さん?この間、来たから、来るんかなぁって…。」

蓮「……朝練ないからこんな早く来ないんじゃない?残念だけど。」





そやった。

…え、ってことは……





康二「……ごめんなさい、……」

蓮「………何が。」

康二「っ、あ、……朝練、ないのに、こんな早く来させてしもて……って、別におれのためやないですよねっ、」





目黒くんはたまに、怖い。


突き刺してくるような目線、というか…

…どこか、少しだけ、寂しそう、というか。





蓮「……ごめん。」

康二「えっ、」

蓮「ごめんね、怖がらせてごめん。…ね、敬語やだ。」





そう言った目黒くんは
そっとおれの頭に手を置いた。





蓮「………康二くんのためだよ。全部、康二くんのため。康二くんに会いたくて来たの、俺。」





逸らせない目に
ほんの少しだけ、頭に触れた熱。


それが全身に回って
焼けるように熱くて
もう、おかしくなりそうやった。

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Nayuyu(プロフ) - 友里花さん» 私の作品は基本的に夢主はでてきません(_ _)お求めでなかったら申し訳ございません! (6月9日 21時) (レス) id: a3bd3a5d12 (このIDを非表示/違反報告)
友里花(プロフ) - この話って男主ってでてこないんですか? (6月8日 22時) (レス) @page6 id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
Nayuyu(プロフ) - ひなりさん» わぁぁありがとうございます!申し訳ございません!!! (6月1日 8時) (レス) id: a3bd3a5d12 (このIDを非表示/違反報告)
ひなり(プロフ) - #12あたりの阿部亮平の亮平が良平になってます💦 (5月30日 23時) (レス) @page16 id: 5c034f8197 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nayuyu | 作成日時:2023年5月24日 23時

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