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#13 ページ15

翔太「おい、ふっか。」

辰哉「んー…なに、」

翔太「終わったぞ。」

辰哉「はいよー…」

翔太「今日ずっとそんなじゃん。」



ふっかさんが保健室に行くなんて日常茶飯事で
俺らどころか先生まで気にもとめないんだけど



蓮「保健室行ってから…だよね?」



今日はそれからずっとこんな調子。



辰哉「深澤さん。」

翔太「は?」

辰哉「同学年なのに、さん付け、敬語。」

翔太「何の話だよ。」

辰哉「…阿部亮平って、めっちゃ頭いい人でしょ?」



阿部亮平………

…誰?


あの人のときもそうだったけど
皆は上位者表?とかで名前だけは知ってるらしくて

でもそんなの一度も見向きもしたことない俺には
全然わからない。



翔太「ほら、訳わかんねぇこと言ってないで行くぞ。」

辰哉「翔太〜。」

翔太「…んだよ、立てんだろ自分で。」



あ、立たせてって合図だったんだ。


しょっぴーとふっかさんは
中学から同じだったらしくて

言葉にしなくても伝わることがいっぱいあるみたいで。


2人に言わせれば
別に中学ではそんなに仲良くなかったとか
同じクラスでも違う人とつるんでたとか

でもただの照れ隠しなんじゃないかと思う。


俺には全然わかってないけど
さっきの阿部亮平さん?が何なのかも
しょっぴーならわかってるのかもしれないなーとか



蓮「え、あれっ?!」



…考えてたら置いてかれた。



「め、目黒くん!」

蓮「…、何?」



最悪。

これだから置いてかれると…



「ちょっと今、いい?」

蓮「ごめん、部活で。」

「ちょっとで、いいんだけど…」

蓮「今日準備しなきゃ行けない日だし。まじごめん。」

「うん、そうだよね、ごめんね!」

蓮「いや、俺こそごめん。気をつけて帰って。」

「あ、ありがとうっ、」



別に喜ばせるつもりで言ったんじゃないんだけどな…

俺って優しくて困っちゃうなーなんて
体育館まで軽く走りながら言ってみる。



蓮「…あ、」



2階の渡り廊下を渡って
体育館はすぐ目の前。

なんだけど
渡り廊下から見える中庭の向かい側、
1階の図書室の端っこ



蓮「向井、康二…」



意味がわかんない。
本当に意味がわかんない。

あんなとこ、気にしなきゃ見えないのに。

なんで目に入ったんだろ。




…嘘。わかってんじゃん。
探してたんだろ?




今朝、向こうに曲がったの見送ったときから
図書室行くんだろうなって、

そう、思ってたくせに。

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Nayuyu(プロフ) - 友里花さん» 私の作品は基本的に夢主はでてきません(_ _)お求めでなかったら申し訳ございません! (6月9日 21時) (レス) id: a3bd3a5d12 (このIDを非表示/違反報告)
友里花(プロフ) - この話って男主ってでてこないんですか? (6月8日 22時) (レス) @page6 id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
Nayuyu(プロフ) - ひなりさん» わぁぁありがとうございます!申し訳ございません!!! (6月1日 8時) (レス) id: a3bd3a5d12 (このIDを非表示/違反報告)
ひなり(プロフ) - #12あたりの阿部亮平の亮平が良平になってます💦 (5月30日 23時) (レス) @page16 id: 5c034f8197 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nayuyu | 作成日時:2023年5月24日 23時

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