33rd way ページ34
『滝沢くん、』
滝沢「よかったよ。」
滝沢くんは配信の最初から最後まで少し離れたところから見守っててくれた。
「じゃあ、これからのこと話そうか。会議室取ってるから行こう。」
その後は今後の企画会議的なことをした。
そこで言われた事と決まった事は、
《ジャニーズ・木崎悠としてのInstagram開設》
これはyouとしてのアカウントを持つ私だけど、youはジルがいないと成り立たないし、単にアメリカの学生ってことでやってるやつだから、日本にいる間に使うジャニーズとしてのアカウントを新たに開設してもらうことになった。
《ジャニーズYouTube公式チャンネルで毎日午前中に生配信》
休校になってるから、毎日学校が始まる時間に合わせて生配信をして、一緒に勉強しようっていう試み。YouTubeの生配信見てたら他のSNSを見ずにできるしね。私も配信しながらなにか勉強するの。
《不定期のYouTube動画アップ》
色んなグループとコラボしたり、ダンス動画あげたりするつもり。
とりあえずはこういう感じかな。
Instagramの管理は私に一任されてて、今のところラフな感じでインスタライブしたり、日常をお伝えする感じかな。
滝沢「あと…日曜日、少クラの収録があるけど、よかったら出ないか?無観客収録だから復帰の場としてはいいと思う。」
少クラ……か…………
滝沢「やりたい曲があるならすぐにこちらで手配するし、衣装も。」
『実は……1曲あるんです。』
日本に一時帰国すると決まったときに報告したのは滝沢くんだけじゃなくて、ともにも連絡した。あ、ともってのは、山下智久くんのことね?
そしたら、帰ってくる間の暇つぶしにって1曲デモ音源をくれた。何気なく作曲した曲が私ぽかったからいつかのためにってずっと置いてたやつなんだって。
すごい素敵なバラードだったけど、歌詞が付いてなかった。だから、帰国中に歌詞を書いてたんだ。
まだ完成してないけど、音源はあるから、音源だけ先に送って、本番までに私が歌詞を書き上げれば大丈夫なはず……
そのことを滝沢くんに話すと、
「そうか。よし、手配しておく。衣装は曲のイメージ合ったものを僕がチョイスしておこう。」
サラサラっとタブレットにメモした滝沢くんの目はいつも以上に輝いているように見えた。
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作者名:七夕 | 作成日時:2020年1月19日 10時