看病します券販売中 84 ページ37
「わぁぁ……私の平熱って39.5度あるんだねっ!知らなかったよー……」
「平熱39度あったらもう死んでるだろ……」
Aが体温計を見てオイラにありえないことを言ってくる。
39度が平熱とか、それもう常人じゃないと思うんだけどな……。
「あと風邪なんてひいてないんだからねー……ただ平熱が39度になっただけだから!……学校のテストテストさんに出るよ!」
「あーはいはい、分かったから寝てろ」
オイラがそう言うものの、Aは納得のいかない顔をする。
そういえば、Aの平熱っていくつだ?
「平熱は?」
「39度だよ!早く覚えてよー……むぅー……」
普通に返事が返ってくる訳がないとは思っていたけど……ここまでとは……。
「真面目に聞くけど……平熱は?あ、39度なし。」
「……35度。」
今度は渋々と、露骨に嫌そうな顔をしながらさっきよりも小さな声で答えた。
39度とは結構かけ離れた数字だったけど、常人として扱える体温だ。
もう一度、額に手をあてるとあまり変わってないような気がする。
この後、大した用事もないので夜はこの部屋にいることは出来るのだが、問題は明日だ。
明日は用事があるのでAを見ることはできない。
一応Aは大人だし、一人でも大丈夫だろうと考えたが、今でも色々と危なっかしいので、一人にするのは危険だ。(完全なる子供扱い)
「……?ビミィ、どうかしたの……?」
絶対付き添い必要だよな……一人とか危なっかしすぎて見てられないな……
「何でもないから。あと寝てた方が早く治るぞ?」
「寒いから一緒に寝ようよ!」
……やっぱりだめだ。
「Aはオイラに風邪を移すつもりか?!病人増えると困るだろ……」
「そういう時はドンマイだよ!……やっぱりだめ……?」
「……じゃあ、隣に座るくらいだったら許す。それ以上はしないからな?!」
「わーおやすみ」
「ちょっと?!」
と言ったときにはもう既にAは布団に潜り込んでいた。
やはり、寝るのは世界トップレベルと言えるだろう。
『好き』
今更だが、あのときなぜあんな事を言ったのかよくわからない。
大人になっても自分の気持ちがよくわからないなんて情けないような気もしてくる。
ただ、あれが自分の率直な気持ちだったのかもしれない。
「早く治るといいな。」
独り言をぽつりと言ってみる。
A自身も、辛い思いなんてしたくない筈だから。
「おやすみ___」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
ビミィのハンカチ(もしくは花柄のハンカチ)
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキー人物
赤間遊兎
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なゆた - ユイ@海音梨空琶さん» コメントありがとうございます!!そんなことをいっていただけて幸せです(`ν´*)あと、実は続編あるんです!そちらの方も是非読んで頂ければと…(宣伝すみません) (2015年7月12日 18時) (レス) id: de4c12cc54 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ@海音梨空琶(プロフ) - か、完結ですか?そうだとしたらおめでとうございます!ビミィのかっこよさに負けました! (2015年7月12日 17時) (レス) id: 0fd7892b49 (このIDを非表示/違反報告)
なゆた - はーいどうも'(´`*) (2015年6月28日 15時) (レス) id: de4c12cc54 (このIDを非表示/違反報告)
じじ - おもしろいです (2015年6月28日 15時) (レス) id: 0b3144a50b (このIDを非表示/違反報告)
なゆた - あづにゃんさん» またまたコメントありがとうございます!「ビミィはかっこいい!」って言いたくなりますよね!分かります!wwこれ以上におもしろくできるといいなと思います……!更新がんばります! (2015年6月3日 0時) (レス) id: de4c12cc54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なゆた | 作者ホームページ:http://nayta@nayuki
作成日時:2015年4月12日 19時