妖怪の世界の恋物語【三神エンマ】

【66】言いなりになれ【太陽神×時空神】 ページ17

太陽神Side


最近、本棚に気になる本が挟まっていることがある。異様に目立つ白い背表紙。


手に取るが、表紙にはなにも書かれておらず、純白だった。


「なんだこれ……」


ぺらっとめくってみる。すると、そこには黒い文字で。


【この本は相手を自分の言いなりにすることができます】


と書いてあった。


「言いなり…？」


さらに次のページを捲る。


【方法は簡単。この本を持って言いなりにしたい相手の名前を言い、言いなりになれと言うだけです】


変だな。


でもなんか、少しきになる……。


「なんだこれ……。変な気しかしないが、やってみるか…」


相手？


もちろん、あいつに決まっている。



「さて…」


準備はできている。文字を見つめ、口を開けた。


「時空神、俺の言いなりになれ」


とは言ったのはいいけど…どうしたらいいんだろ？


……何でもいいから言ってみるか。


「時空神、こっち来い」


そう言って前を見てみると、ふらふらと歩いてくる時空神が。なんか怖い…。


そして俺に無言で抱きつく。


「……」


本を片手に持ち、時空神の顎を強制的にあげる。


「顔真っ赤じゃないか…」


時空神「ん……うぅ…」


口をつけて、舌を絡める。


時空神「ん……ふあ……」


「はっ……ああ可愛い」


本が手を滑り落ちる。


両手を使って、時空神を優しく抱きしめた。

ーーー
遅れました。あと、名前変えました。卯月です。

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