妖怪の世界の恋物語【三神エンマ】

【56】いつか、会える日まで【太陽神×暗黒神】 ページ2

暗黒神Side


太陽神「ごめんな…暗黒神」


「………」


太陽神の服に顔を埋めて、太陽神の言葉を聞く。


太陽神が一時的にいなくなるそうだ。なんでも、やらなきゃいけないことがあるらしいから。


離れたくなかった。


「太陽神……離れたくないのに…」


太陽神「一時的って言っただろ？この先ずっと会えないわけじゃないからな」


「そうだが…」


太陽神がいないなんて、寂しいんだ。なんて退屈なのだろう。


太陽神「まだ、ぎゅーってしていたいか？」


「…時間はあるのか」


太陽神「あと少しだがな…」


「少しでもいいからこのままにさせろ」


太陽神「わかったよ」


あぁ、暖かい。


でもこうしていられるのはあと少し。


しばらく、太陽神に触れることも喋ることも、叶わない。



数分経っただろうか。


太陽神の手が離れる。


俺は、太陽神の目を見つめる。


太陽神「そろそろ行く。すぐに帰ってくるから、安心しろ」


そう言って、俺の唇に軽く口付けた。


「すぐに帰って来いよ。ずっと…待ってる」


太陽神は深く頷き、自身で開けた時空へと消えた。



俺はずっと待つ。


いつか、会える日まで。

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