【銀魂】キャバ嬢に恋した銀時くん

44.さまざまな愛の形 ページ45

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愛にはいろんな形がある。



愛する者の為に尽くし信じる者もいれば
愛する者の為に身を引こうとする者もいる。


愛する者が他の誰かのモノになるならば
いっそ殺してしまおうとする者すらいる。


家族や友達、それも愛情の一つ。





そして、中には少し特殊な愛の形もあるのだ。






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「殺せるわけねェだろ…」





月を眺めながら小さく嘆く男が一人。




闇を照らすその一つの光も、また光を求め
だけど光から見ればそれも闇でしかない。




闇の中でヒラヒラと舞う一羽の蝶。
男が光を見つけた瞬間だった。


男は手段を選ばずに蝶を手に入れた。
蝶を必要とし、愛し、壊そうとした。





「フッ…哀れなもんだ」





そして、どれだけ引きちぎろうとも
決して折れる事のなかった羽根で

蝶は男の元から大きく羽ばたいて行った。







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ある者はこう言う。


異常だ、狂ってる
そんなのは愛でもなんでもないと。







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またある者はこう言う。


ただ分かち合う存在が欲しかっただけ。
その為に壊さずを得なかったのだろうと…









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「総督！出航の準備ができました！」

「……あぁ」









真意は語られる事なく


闇の中へと消えてゆく______

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