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39.惚れた女と袂分かった男 ページ40

〜銀時Side〜




Aが実家に帰って3日目の夜

連絡をまだかまだかと待っていると
万事屋に電話の音が鳴り響いた。





「遅ェよ!!一体何やって…」

〔万事屋〕





Aかと思ったら
電話の声の主は土方の野郎だった。





「んだよてめェかよ。何の用だ」

〔……Aが斬られた〕

「は?」

〔とりあえず大江戸病院に来い。話はそれからだ〕





あの時の、嫌な予感は的中した。








***







「旦那!!」

「銀さん!!」





急いで病院にかけつけると
お妙を始め、数人のすまいるの女と

沖田くんと土方くんがいた。





「おいどーいう事だよ!!何でAが斬られてんだよ!!」

「落ち着け万事屋!!Aは死んでねェ。重症だが生きてる」

「…」





″生きてる″


その言葉が聞けてホッとしたのか
腰を抜かし、その場に座り込んでしまった。





「問題はそこじゃなくて相手なんでさァ」

「誰なんだよ」

「……高杉だ」





は?高杉?
何でアイツがAを?





「ごめんなさい銀さん。その人、時々お店に来てて…」

「…」

「Aちゃんが大丈夫って言ってたから私達も何も言わなかったの。本当にごめんなさい…」





そう言ってお妙もすまいるの女も
俺やこいつらに頭を下げた。


吉原でもそうだが、こういう店でも
暗黙の了解ってモンがあるのは知っていた。

だから別にこいつらが悪いワケじゃねェ。



前にAが言ってた苦手な客ってのは
もしかしたら高杉の事だったのかもな。


気付きもしねェで
ろくに話を聞いてやろうともしねェで…

もし知ってたら
こうなる事を避けられたかもしねェのに。



でも、生きてて本当によかった。





「幸い、急所は外れてたらしい。じき目ェ覚ますだろうよ」

「すまねェ…旦那」





何でこいつが謝るんだ?
そう思っていたのも束の間





「側にいながら何もできなかった」





悔しそうに、そう言った。

40.信じるモノ、壊れかけるソレ→←38.まるで姉上のような…



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なさん(プロフ) - アリスさん» どういたしまして! (2017年10月7日 23時) (レス) id: 7d29fdf294 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 教えて頂きありがとうございます。 (2017年10月7日 23時) (レス) id: e6bf6e1bae (このIDを非表示/違反報告)
なさん(プロフ) - 〜KBとか〜MBとかです。上手く説明できないのでググってみてはどうですか? (2017年10月7日 23時) (レス) id: 7d29fdf294 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 容量とは、、、?すみません。 (2017年10月7日 23時) (レス) id: e6bf6e1bae (このIDを非表示/違反報告)
なさん(プロフ) - アリスさん» 絵というより容量ですね。 (2017年10月7日 23時) (レス) id: 7d29fdf294 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なさん | 作成日時:2016年4月11日 16時

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