37.揺らぐことのない瞳 ページ38
銀ちゃんの存在が
私に勇気を与えてくれた。
何かを決心すると言う事は
こんなにも人を強くするものなのだろうか。
今の私は、ちっとも奴が怖くない。
「ククッ…そうかい」
「…」
「随分と言ってくれるじゃねェか」
喉を鳴らして笑いながら
奴は私から離れた。
「理由なんて何でもよかったんでしょ。ただ私を番い止めたかっただけなんじゃないの?」
だから私の弱味を握って脅すような事をして
自分と私を繋いでいた。
人一倍、執着心が強いから。
人一倍、弱い人間だから。
「俺は選ぶ相手を間違えたらしいな」
「…」
「だが、俺がてめェの望み通りにするとでも思ったか?」
そう言って高杉は
ゆっくりと自分の腰の刀を抜いた。
「どうやらまだ羽根は折れてなかったみてェだな」
「…」
「なら、もう二度と羽ばたけねェようにしてやるよ」
そう言って私に刃を向ける。
「……私が殺される覚悟もしないであなたに会いにきたとでも思ってるなら大間違いよ」
「なら何故この場所を選んだ。ここなら人がいるから俺がお前を殺せねェとでも思ったんじゃねェのか?いや、それとも…」
やっぱり鋭い。
いくら殺される覚悟はあるとはいっても
死にたくはない。
「まぁ俺はどっちでも構いやしねェがな」
「…」
「最期まで面白ェ女だったよ」
そして刀は振り上げられ
「じゃあな、A」
.
そして体に熱を帯びたような鋭い痛みが走り
血しぶきが宙を舞った。
.
.
.
「真選組だァァァァ!!!!」
「ククッ…思った通りだ」
2つの声が聞こえ
2つの刀の交わる音を聞きながら
私は意識を手放した。
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なさん(プロフ) - アリスさん» どういたしまして! (2017年10月7日 23時) (レス) id: 7d29fdf294 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 教えて頂きありがとうございます。 (2017年10月7日 23時) (レス) id: e6bf6e1bae (このIDを非表示/違反報告)
なさん(プロフ) - 〜KBとか〜MBとかです。上手く説明できないのでググってみてはどうですか? (2017年10月7日 23時) (レス) id: 7d29fdf294 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 容量とは、、、?すみません。 (2017年10月7日 23時) (レス) id: e6bf6e1bae (このIDを非表示/違反報告)
なさん(プロフ) - アリスさん» 絵というより容量ですね。 (2017年10月7日 23時) (レス) id: 7d29fdf294 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なさん | 作成日時:2016年4月11日 16時