【銀魂】キャバ嬢に恋した銀時くん

28.キャバ嬢と子ども達 ページ29

スーパーへ行く以外は
外へは出ていない。

完全に家に引きこもっていた。


銀ちゃんと喧嘩したこと
そしてあの日のこと

一気にいろいろ重なりすぎて
自分が思っているよりも精神的に弱っていた。




テレビのニュースをボケーっと見る。


あだっちーはやっぱり殺されていた。

あのホテルの近くで遺体が見つかったって
ニュースでやってたっけ。



だけど今のこの時代
人一人が殺されたところで大騒ぎにはならない。


罪には変わりないけど
やれ辻斬りだ、やれ爆破テロだ

そんな事が常に起こっているからだ。


なんせこの国を治める幕府が
海賊と繋がっているというのだから。



私の罪がちっぽけなモノだと
時々錯覚してしまいそうになる。









_______ピンポーン



その時、インターフォンが鳴った。

重い体を起こしモニターを見てみると
神楽ちゃんと新八くんだった。







＊＊＊







「風邪アルか？銀ちゃん言ってたネ」

「大丈夫ですか？横になっててください」





きっと銀ちゃんが、総悟くんにでも聞いて
この子達に伝わったのだろう。





「大丈夫だよ。わざわざありがとうね」





この子達はケーキと飲み物を持ってきてくれた。

コンビニの袋の中で
ぐっちゃぐちゃになっている所が
何とも言えない安心感をくれた。


あぁ、この子達らしいなって。





「何で泣くアルか！？」

「どうしたんですか！？」

「……何でもないよ。本当にありがとう」





2人は戸惑っていたけど
変な心配させてもあれだし普通に振る舞った。





「ねぇ、銀ちゃん元気？」

「え、連絡取ってるんじゃないんですか？」





あー、この子達は知らないのか。

銀ちゃんに言われて来たわけでもないんだね。
ちょっとだけ期待したのに。


まぁ2人が心配して来てくれただけで
少し元気付けられたよ。





「暗くならないうちに帰るんだよ？銀ちゃん心配するから」

「大丈夫ネ！新八が襲われそうになっても私がついてるアル！」





神楽ちゃん、それ男の言う台詞…
本当にたくましい女の子だよ。


羨ましい。

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