検索窓
今日:78 hit、昨日:34 hit、合計:422,840 hit

54.夜兎vs辰羅、再び ページ7

私は次々と奴らを殺し
高杉も次々と奴らを斬った。




「ぐっ…」

「どいつもこいつも束になって鬱陶しい…血までマズイ」




べっと口に入った血を吐き出す。


夜兎族と辰羅族の戦い
この光景を覚えてる。









『いやだ…いやだー!!』

『A!!早くしろ!!』









私は泣き叫びながら逃げたっけ…


手を引かれ、何度も何度も
後ろを振り返りながら逃げたんだっけ…



そんな事を思い出していると
後ろから殺気を感じ振り返る。




「何ぼけっとしてやがる」




目の前で辰羅の奴が
体から血しぶきを上げ倒れていった。


どうやら私に襲いかかろうとしてきた奴を
高杉が斬ってくれたみたい。



我に返り、残りの奴らを片付ける。


剣の音が、骨の折れる音が銃声が、悲鳴が
橋の上で鳴り響き

全員を片付け終えた。





***





「終わったぜー!あれ?晋助様?」

「あっちですよ」




私はぎおんにいる隊士に連絡をした。
向こうもさっき片付け終わったらしい。


地面に腰をおろすと高杉が近付いてきた。




「お前の仲間に、春雨の女をやったら俺が行くまで待ってろと伝えておけ」

「どうする気?その女は春雨じゃない」

「なぁに、俺ァ元いた場所に帰してやるだけよ」




そう言ってまたニヤリと笑った。


華蛇は元春雨って事か。

しかし何を考えてるか読めない男だ。



私はポチに電話し、そのまま伝え
後で迎えに来てくれるよう頼み電話を切った。


江戸にはもうすぐ着くみたい。


大丈夫かな…みんな。




「その左腕は使いモンにならねェのか」




みんなを心配をしていると
突然高杉はそんな事を聞いてきた。




「何でみんなそんなに気になるかな…そうだよ。人一人助けたばっかりにこの様。アンタは?その左目はどうしたの?」

「まるっきり逆だな。俺ァ助けられてこの様だ。誰も気にしやしねェ」




本当に逆だな、何もかも。




「どうやら気が合わないようで」

「フッ。合いたくもねェだろ」




こいつはどこか
哀しそうな目をしていた。


私は何かを感じてしまったみたいで




「……アンタのその目には、その残った右目には何が映ってる?」




自分でも分からないけど
勝手に口が動いてしまっていた。

55.それぞれ見える景色は違う→←53.敵の敵は味方ではない



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (264 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
467人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威 , 沖田総悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

モモ - この作品とっても面白いです!!!沖田と神威、最高です!!! (2015年8月31日 13時) (レス) id: 0593e0ea3b (このIDを非表示/違反報告)
春花 - 沖田きゅん格好いい!私いつもドSだけど、うん。沖田きゅんのためならドMになってもいいッ!!!!!! (2015年6月21日 10時) (レス) id: 0495e26250 (このIDを非表示/違反報告)
- やけマヨw マヨリーンハーフw三角関係で泣いたのにこの落差wwやっぱこの小説大好きです!思わず2コメしちゃいました! (2015年6月5日 5時) (携帯から) (レス) id: 3b8b7e5795 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 何度読んでも面白いです♪これからも更新頑張ってください!! (2015年5月11日 20時) (レス) id: bf0a57686e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 続編おめでとデスゥー! これからも頑張って下さい★☆ (2015年5月6日 14時) (レス) id: 20acbef3cf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なさん | 作成日時:2015年5月3日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。