85.自分本位の第47条 ページ38
〜沖田Side〜
どこか気分が晴れねェまま朝を迎えた。
すると前から近藤さんが歩いてくる。
「総悟、トシ知らねェか？」
「知りやせんよ。まだ寝てんじゃねェですか」
「珍しいな」
掟や規律に馬鹿みてェに厳しい土方さんが
寝坊するのは、確かに珍しい。
俺と近藤さんは
土方さんの部屋に行ったんだが…
「ト…トシィィ！？」
「……何やってんですか、土方さん」
部屋には煙草の吸殻が山積みになった灰皿と
大量のマヨネーズの空容器が散らばり
「おはよう…君達…」
目の下に隈を作り
ゲッソリした土方さんがいた。
「トシ、まだ落ち込んでるのか」
「ほっといてくれ」
「何かあったんですかィ」
すると近藤さんがため息をついて
呆れ気味に口を開く。
「どうしても欲しかった物が買えなかったんだとよ。昨日の夜から元気がなくてな」
「近藤さんに俺の気持ちが分かるかよ」
「あー、それでやけ酒ならぬ、やけマヨってわけですかィ」
「総悟…言葉には気をつけろ」
そう言って土方さんはいきなり刀を抜き
刃を俺に向けてきた。
俺、何か悪い事言ったっけ？
「落ち着けトシ。副長ともあろうお前がそんな事では隊士に示しがつかんだろ」
「…」
「とりあえず顔洗ってこい。もうすぐ会議だ」
土方さんは黙って部屋を出て行った。
奴の欲しい物…
アニメのフィギュアとかそんなのか？
また妖刀に魂持ってかれたか？
まぁいい。
それを手に入れれば
奴を手の平で転がせるってモンだ。
＊＊＊
「最近は攘夷志士の連中も派手な動きは見せていない。だが油断はするな」
会議が始まり
近藤さんの話は数十分続いた。
「命がけで江戸の治安を守る事。以上だ。次はトシから話があるそうだ」
すると土方さんは立ち上がり
煙草に火を付ける。
だが、ライターは
なぜかいつものマヨライターじゃなかった。
まぁそんなのどうでもいいか。
「えー、今日から局中法度を一つ追加する」
思わぬ言葉で部屋は緊張感に包まれた。
「�犇秒翹‥拌�46条、万事屋憎むべし。しかし新八君にだけは優しくすべし�瓩海譴房，或靴靴ざ秒翹‥拌�47条は…」
全員が唾をゴクンと飲み
土方さんの言葉を待つ。
「副長の前でマヨと発する事、マヨを食す事なかれ」
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モモ - この作品とっても面白いです！！！沖田と神威、最高です！！！ (2015年8月31日 13時) (
レス) id: 0593e0ea3b (このIDを非表示/違反報告)
春花 - 沖田きゅん格好いい！私いつもドSだけど、うん。沖田きゅんのためならドMになってもいいッ！！！！！！ (2015年6月21日 10時) (レス) id: 0495e26250 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - やけマヨｗ マヨリーンハーフｗ三角関係で泣いたのにこの落差ｗｗやっぱこの小説大好きです！思わず2コメしちゃいました！ (2015年6月5日 5時) (携帯から) (レス) id: 3b8b7e5795 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - 続編おめでとうございます！ 何度読んでも面白いです♪これからも更新頑張ってください！！ (2015年5月11日 20時) (レス) id: bf0a57686e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 続編おめでとデスゥー！ これからも頑張って下さい★☆ (2015年5月6日 14時) (レス) id: 20acbef3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさん
| 作成日時：2015年5月3日 7時
