81.口は災いの元 ページ34
「てめェの目にはあの男しか映ってねェのか?あそこまでされて、まだあの男を追いかけてェのか?」
「…」
「現実見ろよ。てめェの周りにはチャイナも旦那もメガネも俺もいるだろーが。それでもアイツがいいならそっちに行きゃいいじゃねェか。うだうだとうっとーしいんでィ」
こんな事が言いたいワケじゃねェのに
口が勝手に動いていた。
「そんな言い方しなくても…」
「いいよ、神楽。沖田の言う通りだし」
「…」
「ごめんね、みんなに迷惑かけっぱなしで」
俺はすぐに後悔する事になる。
「そもそも私とアンタらは、人種も違えば住む星も違う。よく考えれば私がここにいる意味はない。ついついみんなに甘えてしまってた。私情にみんなを巻き込んでしまった」
「おい」
「戻るよ、本来の私に。牙刃隊、零番隊隊長に」
そう言ってフラフラの足で
Aは出て行った。
「追いかけねェのか?お前Aが…」
「旦那ァ、それ以上言わないでくだせェ」
「ったく…最近の若い奴ァめんどくせェな」
俺は屯所に戻ることにした。
俺自身もどうしたいのかわからねェ…
ただAが側にいたい奴の所に
いるべきだと思った。
でも本心を言えば
そうじゃないって否定してほしかった。
そして側にいたい相手が俺なら
どんなによかったか。
ふと姉上を思い出す。
土方さんに冷たくつっぱねられても
それでも奴を待ってた姉上を…
Aも姉上と同じように
あの男を待ってるんだろう。
***
「恋ですねー。あれは完全に惚れてますよ」
「どんな三角関係だよ。ここは月9の撮影現場かっての」
屯所に戻るとそんな会話が聞こえてきて
俺はバズーカをぶっ放つ。
「総悟ォォ!!いきなり何しやがんだてめェは!!」
「……丸聞こえでさァ」
俺はそのまま自分の部屋に戻った。
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モモ - この作品とっても面白いです!!!沖田と神威、最高です!!! (2015年8月31日 13時) (レス) id: 0593e0ea3b (このIDを非表示/違反報告)
春花 - 沖田きゅん格好いい!私いつもドSだけど、うん。沖田きゅんのためならドMになってもいいッ!!!!!! (2015年6月21日 10時) (レス) id: 0495e26250 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - やけマヨw マヨリーンハーフw三角関係で泣いたのにこの落差wwやっぱこの小説大好きです!思わず2コメしちゃいました! (2015年6月5日 5時) (携帯から) (レス) id: 3b8b7e5795 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 何度読んでも面白いです♪これからも更新頑張ってください!! (2015年5月11日 20時) (レス) id: bf0a57686e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 続編おめでとデスゥー! これからも頑張って下さい★☆ (2015年5月6日 14時) (レス) id: 20acbef3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なさん | 作成日時:2015年5月3日 7時