80.本音と建前 ページ33
〜沖田Side〜
いつの間にかAは眠っちまった。
どこからあんな力が出るんだってくらい
Aは軽かった。
「神威…」
寝言で奴の名前を聞かされて
俺がどんな気分かなんか知らずに
気持ちよさそうに寝てやがる。
こいつらの間に
俺が入る隙は無いのかも知れねェ。
あんなもん見せられて
あんなこと聞かされて
でもAの泣いてる顔は見たくねェんだ。
生意気で憎まれ口たたいて
笑ってるあいつでいてほしいんだよ。
忘れたらいいんだよ
あんな奴の事なんざ…
***
「あれ?また沖田くん?Aなら…ってオイ!何だその怪我は!!」
「手当てしてもらえやすか」
万事屋に着き中に入り手当てはチャイナに任せ
さっきあった事を話した。
「なるほどな。どうも匂ってたんだよ」
「匂い?どこが臭いアルか?」
「神楽ちゃん、そうじゃなくて怪しいって意味だよ」
俺はAが起きるまで待つ事にした。
「不器用な男だな、お前の兄貴も」
「どういう意味ネ?」
「離れて欲しいと思ってても、結局こうやって会いに来たんだろ?歪んでやがる」
確かにそうだ。
言ってる事とやってる事が矛盾してる。
「でもアイツを元に戻すのは無理ネ…Aちゃんもたぶん分かってる」
「……分かってるよ」
「Aちゃん!!」
Aが起きた。
「約束なんてのは建前で、本当はアイツと離れたくなかっただけなのかもしれない」
「どういう意味だ?」
「アイツを元に戻すという目的がある事で、繋がりを保ってただけかもしれない」
悲しそうにAはそう言う。
「約束がなかったら本当に神威と離れてしまいそうで…また一人になりそうで…」
「バカじゃねェの」
俺はだんだん腹が立ってきた。
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モモ - この作品とっても面白いです!!!沖田と神威、最高です!!! (2015年8月31日 13時) (レス) id: 0593e0ea3b (このIDを非表示/違反報告)
春花 - 沖田きゅん格好いい!私いつもドSだけど、うん。沖田きゅんのためならドMになってもいいッ!!!!!! (2015年6月21日 10時) (レス) id: 0495e26250 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - やけマヨw マヨリーンハーフw三角関係で泣いたのにこの落差wwやっぱこの小説大好きです!思わず2コメしちゃいました! (2015年6月5日 5時) (携帯から) (レス) id: 3b8b7e5795 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 何度読んでも面白いです♪これからも更新頑張ってください!! (2015年5月11日 20時) (レス) id: bf0a57686e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 続編おめでとデスゥー! これからも頑張って下さい★☆ (2015年5月6日 14時) (レス) id: 20acbef3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なさん | 作成日時:2015年5月3日 7時