検索窓
今日:81 hit、昨日:34 hit、合計:422,843 hit

80.本音と建前 ページ33

〜沖田Side〜




いつの間にかAは眠っちまった。


どこからあんな力が出るんだってくらい
Aは軽かった。




「神威…」




寝言で奴の名前を聞かされて

俺がどんな気分かなんか知らずに
気持ちよさそうに寝てやがる。



こいつらの間に
俺が入る隙は無いのかも知れねェ。


あんなもん見せられて
あんなこと聞かされて

でもAの泣いてる顔は見たくねェんだ。


生意気で憎まれ口たたいて
笑ってるあいつでいてほしいんだよ。



忘れたらいいんだよ
あんな奴の事なんざ…





***





「あれ?また沖田くん?Aなら…ってオイ!何だその怪我は!!」

「手当てしてもらえやすか」




万事屋に着き中に入り手当てはチャイナに任せ
さっきあった事を話した。




「なるほどな。どうも匂ってたんだよ」

「匂い?どこが臭いアルか?」

「神楽ちゃん、そうじゃなくて怪しいって意味だよ」




俺はAが起きるまで待つ事にした。




「不器用な男だな、お前の兄貴も」

「どういう意味ネ?」

「離れて欲しいと思ってても、結局こうやって会いに来たんだろ?歪んでやがる」




確かにそうだ。
言ってる事とやってる事が矛盾してる。




「でもアイツを元に戻すのは無理ネ…Aちゃんもたぶん分かってる」

「……分かってるよ」

「Aちゃん!!」




Aが起きた。




「約束なんてのは建前で、本当はアイツと離れたくなかっただけなのかもしれない」

「どういう意味だ?」

「アイツを元に戻すという目的がある事で、繋がりを保ってただけかもしれない」




悲しそうにAはそう言う。




「約束がなかったら本当に神威と離れてしまいそうで…また一人になりそうで…」

「バカじゃねェの」




俺はだんだん腹が立ってきた。

81.口は災いの元→←79.遠ざかっていくアイツ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (264 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
467人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威 , 沖田総悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

モモ - この作品とっても面白いです!!!沖田と神威、最高です!!! (2015年8月31日 13時) (レス) id: 0593e0ea3b (このIDを非表示/違反報告)
春花 - 沖田きゅん格好いい!私いつもドSだけど、うん。沖田きゅんのためならドMになってもいいッ!!!!!! (2015年6月21日 10時) (レス) id: 0495e26250 (このIDを非表示/違反報告)
- やけマヨw マヨリーンハーフw三角関係で泣いたのにこの落差wwやっぱこの小説大好きです!思わず2コメしちゃいました! (2015年6月5日 5時) (携帯から) (レス) id: 3b8b7e5795 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 何度読んでも面白いです♪これからも更新頑張ってください!! (2015年5月11日 20時) (レス) id: bf0a57686e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 続編おめでとデスゥー! これからも頑張って下さい★☆ (2015年5月6日 14時) (レス) id: 20acbef3cf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なさん | 作成日時:2015年5月3日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。