【銀魂】夜兎族最強と真選組最強 2

69.知らぬが仏ってな ページ22

「元々神威とは仲が悪いワケじゃない」




良きライバルみたいな感じだった。




「でも神威が変わったのはそれから。誰にでも喧嘩を売るようになって、私とも喧嘩じゃなく殺し合いみたいになって…挙句の果てに父親まで殺そうとした」

「何でだ」

「親殺しっていう風習が昔にあってね。そしたら強くなれるみたいな。その頃の神威は神威じゃなくなってた」




いつの間にか神威は
本来の夜兎族に、ただの戦闘狂になってた。




「それで私が神楽と約束したんだよ。必ず元のあいつに戻してあげるって。だから神威のいる春雨に入ったってワケ」

「……本当に約束の為か？」

「えっ？」









.








〜沖田Side〜




俺の予想は少しハズレちまった。


あの左腕は何かの拍子に
あの男がやったんだと思ってた。


まぁAを生かした時点で
2人に何かあるとは思ったけど。



そして今分かった。


あの男にとって
Aが大事な存在だってことが。


男なら誰でも同じ事を思うだろう。
好きな女を護る為に強くなりたいってな。




「もし約束してなかったらそいつのとこへ行かなかったか？」

「…」

「どうなんでィ？」

「……行かないね」

「…」

「あんなバカと戦おうもんなら、命がいくらあっても足りないし。とっくに諦めてるよ」




そう言ってAは団子を食べ終え
先に帰って行った。


どこか悲しそうな顔をしながら…




聞かねェ方がよかったかもな。

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