【銀魂】夜兎族最強と真選組最強 2

66.メラメラコンビ結成 ページ19

気になる事が一つある。




「アンタさ、Aとどこで会ったの？江戸？全部聞いたの？」

「俺ァ何も聞いちゃいねェし、あいつも何も喋っちゃいねェよ」

「そっか。本当に超能力者だったりして」




勘が鋭く頭がきれる。
敵に回したくないタイプだな。




「アンタはあの侍に助けられたの？」

「…」




顔付きが変わった。
やっぱりそうだ。




「だから俺に心が疼かないか聞いた。アンタの左目が疼くように。違う？」

「ちと違うがな。奴は俺達の大切なものを奪い、そして助けやがったのさ」

「どっちが強いの？アンタとその侍」

「まだ勝負はついちゃいねェ」




なるほどね…
やっぱり俺達、本当に似た者同士かも。




「憎い？大切なものを奪われて」

「…」

「恨む？ライバルに助けられて。ライバルだからこそ腹が立つんだ。ライバルだからこそ分かるんだ。自ら犠牲になったそいつの気持ちが。」

「……てめェ、何が言いてェ」




結局同じなんだよ。


何で気持ちが分かるか…
それはもし自分でも同じ事をしていたから。




「大切な奴だから変わってやりたかった。大切な奴だからこそあんな思いはしてほしくなかった」

「…」

「何で俺じゃなかったのか…自分の弱さに腹が立って、弱さゆえに怒りの矛先をそいつにしか向けられない。そうだろう？」




俺達は肝心な所が弱く
欠落している。


だからいつまでも勝てないんだ。




「俺達は過去を見てるんじゃない。過去で止まってるんだよ。なのにアイツらはそんな俺達の事なんか気にもせず現実を生き、未来を見てるんだよ」




だから余計にムカつくんだ。








.








〜高杉Side〜



こいつは自分に問いかけるように話した。


その通りかもしれねェ。


でもこいつは何も奪われてはいない。
だから俺とは少し違う。




「てめェの目的は？」

「誰よりも強くなる事。ただその為に強い奴と闘いたいんだ」

「なら俺が用意してやらァ」




誰に何と言われようと
俺がこの呪縛から解放されるには
復讐するしかねェんだよ。




「利害一致だね」

「あぁ」









− 丁か半か［完］−

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