62.闘いの血が騒ぐよ ページ15
〜神威Side〜
「なるほど。どうりで今まで探し回っても見つからないワケだ。なんせ阿伏兎お気に入りのメガドライブだもんね」
「…」
「でもあっちにも居場所がなかったみたいだね。博打がすぎたね、彼女も…お前も」
別人のようになったその女は
牢屋の中で丁か半かと繰り返していた。
捕まえたのはあの侍だとか。
「おい、妙な勘繰りはやめろォ。どっかの馬鹿団長じゃねェんだ。仕事にそんな私情持ち込んでたまるか!」
「はいはい」
阿伏兎はどの事を言ってるんだろう。
Aの事かな?
銀髪の侍の事かな?
「まぁいいさ。辰羅の連中お得意の集団戦術とやらとやり合ってみたかったけど、所詮サシじゃ夜兎に遠く及ばない雑兵集団。結果は見えてるもんね」
阿伏兎と通路を歩いてると
一人の男が向こうから歩いてくる。
「それよりまたアイツらに手柄取られちゃったね。そろそろ本当にお礼しなきゃいけないかなぁ」
女を捕まえてきたその男…
鬼兵隊の頭、高杉晋助。
「侍に」
すれ違い、振り向くと
奴はニヤっと笑った。
その後俺は阿呆提督に呼ばれ
ご飯を食べながら話を聞く。
ようはさっきの高杉って男を殺せばいいらしい。
***
「実は以前、侍って奴を一度目にしてからこうしてやり合いたくてうずうずしてたんだ。何でだろう?微かだけどアンタからはその侍と同じ匂いがしたのさ」
いくつもの戦を生き抜いてきた
修羅の、血の匂いが男には染み付いていた。
「奇遇だなァ。俺もその銀髪のバカ侍を殺したくてうずうずしてんだ」
「ふーん。察しがいいと言うより超能力でも使えるみたいだね。その左目に秘密でもあるのかな」
表情一つ変えず男は答える。
「あのバカ侍を思い出すとこの左目が疼きやがる。てめェもそうだろ?大方、心でも疼いてんじゃねェのか?」
「…」
それはどういう意味なのか
その時はまだ分からなかった。
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モモ - この作品とっても面白いです!!!沖田と神威、最高です!!! (2015年8月31日 13時) (レス) id: 0593e0ea3b (このIDを非表示/違反報告)
春花 - 沖田きゅん格好いい!私いつもドSだけど、うん。沖田きゅんのためならドMになってもいいッ!!!!!! (2015年6月21日 10時) (レス) id: 0495e26250 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - やけマヨw マヨリーンハーフw三角関係で泣いたのにこの落差wwやっぱこの小説大好きです!思わず2コメしちゃいました! (2015年6月5日 5時) (携帯から) (レス) id: 3b8b7e5795 (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 何度読んでも面白いです♪これからも更新頑張ってください!! (2015年5月11日 20時) (レス) id: bf0a57686e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 続編おめでとデスゥー! これからも頑張って下さい★☆ (2015年5月6日 14時) (レス) id: 20acbef3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なさん | 作成日時:2015年5月3日 7時