45.頭に何かついてるよ ページ46
私は船に行き
傘と携帯電話を受け取った。
この携帯は前のとは違って
宇宙と繋がるんだって。
便利な世の中だなぁ。
ちなみに愛純とポチは一旦帰って行った。
***
「Aちゃん…」
「どうした?」
「兄ちゃんが家を出て行った時にしてくれた約束、覚えてるアルか?」
「うん」
銀ちゃんがお風呂に入ってる間
神楽が弱々しい声で私に聞いてきた。
「もう…いいネ」
「…」
「あのバカ兄貴は元になんか戻らないアル。そのせいでAちゃんが危ない目に合うのは嫌だから…」
やっぱり分かってたんだな、神楽は。
神威の為に春雨に潜入したって事を。
「……そうだね、戻らないかもな。私が約束したから神楽は期待してしまうんだよな」
「Aちゃんは何も悪くないネ!!全部全部…アイツが…」
「神楽、腐ってもアンタの兄貴だよ。私とは違ってアンタらは血の繋がった兄弟なんだから」
「でも…」
恨む気持ちもよく分かるけど
せめて神楽だけは神威を信じてあげてほしい。
「もうこの話は終わり。私もアイツを思い出したら腹立つから」
今は江戸に、地球にいるんだ。
それにもう春雨じゃない。
しばらくは忘れてゆっくりしよう。
***
一週間ほどたったある日の事。
「何これ…」
スーパーから帰ると
万事屋が荒らされていた。
何なのこれ?空き巣?
てかみんなどこ行ったワケ?
かぶき町の様子もいつもと違うし
みんな何かおかしい。
私はとりあえず銀ちゃん達を探す事に。
「うわあああ!!」
しばらく歩いていると
屋根の上から誰かが降ってきた。
「新八くん!?ちょっと探した…」
「Aさん!!」
「あそこだ!!追え!!」
なぜか追われている新八くん。
「ダメだ!!逃げきれない」
するといきなり誰かに首根っこを掴まれ
「えっ…」
「うぉぉおおお!!!」
そのままズルズル後ろへと引っ張られ
建物の中に引きずり込まれてしまった。
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優衣 - 神威かっこよすぎてヤバいです! (2016年4月28日 9時) (レス) id: f1a977784f (このIDを非表示/違反報告)
(。-_-。) - 凄い面白い!こんなん書いてくれてありがとうです! (2016年3月12日 20時) (レス) id: fedc7e71e6 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - なさんさん» ありがとうございます!紹介させていただきます^ ^ (2015年9月5日 5時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
なさん(プロフ) - Sayuraさん» 嫌だなんて、とんでもないです(*_*)めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます♪ (2015年9月5日 1時) (レス) id: 2d6a1f59d0 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - 初めまして、Sayuraと言います。とても面白いと思ったのでこの作品を私の作品で紹介したいのですが、いいでしょうか?嫌だったらすみません。続編の更新楽しみにしてます^ ^ (2015年9月4日 21時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なさん | 作成日時:2015年4月20日 4時