30.屈辱を味わった2人 ページ31
ー 万時屋 ー
「Aちゃん大丈夫かな…きっと無事アルね?」
「あんな図太い女そうやすやすと死なねェだろ。次会ったらみっちり慰謝料払ってもらわねェとな」
「銀さん…」
心配する神楽とは反対に
憎まれ口を叩く銀時。
神楽を悲しませまいと
銀時なりの優しさだろう。
そのおかげもあって
「そうアルな!私に少しでも悲しい思いをさせた分、きっちり払ってもらうネ!!」
少し元気になったようだ。
「俺達にも払ってもらわないとな、エリザベス。まったく、放置プレイもたいがいにしてほしいものだ」
「ってアンタは何さらっと会話に入ってきんだ!!今いい感じで終わるはずだったのに!!」
いつの間にか万事屋に居て
まったく別の理由で慰謝料を払わそうとしる
桂とエリザベス。
「新八くんには、城の下でずっと出番を待ってた俺達の気持ちが分からないというのか?」
「僕だって真選組の手当てを手伝ってて、いいところに居合わせてなかったけど!!」
すると桂は両手を広げて
「ほら、同じじゃないか!俺なんか一番最初に登場したにもかかわらず、戦闘シーンすらなく上手く利用され、挙句の果てに放置だぞ?こんな屈辱はな……ふがっ!!」
ブツブツ文句を言っていると
横から神楽のパンチがボコッと入る。
「ヅラ、うるさいアル。ちょっと黙ってろヨ」
[ドンマイ]
エリザベスにも励まされ
黙り込む桂だった。
.
ー 真選組屯所 ー
「まぁしかし、負傷者はいるものの死者が一人も出なくてよかったですよ」
隊士の一人がそう言う。
「覚えてろよ…」
「で、総悟は何にまだ怒ってるんだ?」
「手駒にされりゃ、そりゃサド王子もご立腹だろうよ」
普段女をすぐに調教できる沖田にとって
Aは気に食わないらしい。
真選組のみんなも回復し
一番怪我のひどかった一番隊も
少しずつ回復に向かってる。
「しかし変だと思ったんだよ。春雨の奴ら、俺達を殺そうとしないし、それどころか城に入ろうともしなかったからな」
「あの3人を将軍の部屋にこさす為、時間をかけて戦わせたんじゃなく、本当に真選組を死なせないようにする為だったとはな。頭のきれる女だよ」
近藤と土方がそう言うと
不気味な笑顔で沖田が口を開いた。
「利用されはしたが結果助けられた。こんな屈辱はねェ。二度とこんな真似できねェよう痛めつけてやらァ」
さらにドS心に火がついた沖田だった。
821人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優衣 - 神威かっこよすぎてヤバいです! (2016年4月28日 9時) (レス) id: f1a977784f (このIDを非表示/違反報告)
(。-_-。) - 凄い面白い!こんなん書いてくれてありがとうです! (2016年3月12日 20時) (レス) id: fedc7e71e6 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - なさんさん» ありがとうございます!紹介させていただきます^ ^ (2015年9月5日 5時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
なさん(プロフ) - Sayuraさん» 嫌だなんて、とんでもないです(*_*)めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます♪ (2015年9月5日 1時) (レス) id: 2d6a1f59d0 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - 初めまして、Sayuraと言います。とても面白いと思ったのでこの作品を私の作品で紹介したいのですが、いいでしょうか?嫌だったらすみません。続編の更新楽しみにしてます^ ^ (2015年9月4日 21時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なさん | 作成日時:2015年4月20日 4時