20.月夜が照らす影 ページ21
〔応戦を頼む!!人数が足りない!!〕
〔〔了解!!〕〕
「盗聴とはなかなかやるな、団長」
盗聴器は
トランシーバーに仕込んでおいた。
「上手くいったな。だがさすがは真選組…きっちり城をガードしてやがる」
「ここまで警備が硬いとは」
そう話すのは第5師団団長とその副団長。
私達4人は、城のすぐそばの場所から
下を見下ろしていた。
ぞろぞろと城内にいた真選組が外へと出てくる。
実は城の中へ突入するのではなく
奴らを外に出すのが目的だった。
だから殺さず、なるべく時間をかけて戦えと
団員達には伝えていたのだ。
「あとは3人があの物置部屋から中に入り天守閣に行き、見張りをしてるであろう一番隊を片付ける。私も船の準備が終わったら行くから」
一番隊だけ中に残ったということは
そういう事だろう。
真選組が闘いに気を取られてる隙に
3人はガラ空きの城の中に突入する。
「殿様は本当にあそこにいるのか?」
「調べはついてる。それにあの物置部屋に人はいないから心配ない。いい?私が来るまで将軍を殺さないでね」
「ったく、おいしいとこは結局団長か」
「じゃあそろそろ行くか」
3人は私を残し城の中へと入って行った。
.
〜沖田Side〜
「俺達ァ反対したのに」
「どこに命をかける殿様がいるんでィ」
「余も江戸の為、一緒に戦いたい」
そう話すのは征夷大将軍、徳川茂々。
天守閣にいるのは俺達3人だけ。
「やれやれ…総悟、将軍様を傷つけたら俺達の首も飛ぶぜ」
「そんな事、分かってまさァ」
そして部屋の周りには
1番隊が見張りをしている。
.
〜神楽Side〜
「ったくどんだけ春雨の奴がいんだよ。侍キラーも大概にしろってんだ」
「きっと真選組のみんなも戦ってますよ。城はもうすぐです」
街を走り、城へと急ぐ私達。
「銀ちゃん…新八…Aちゃんは強いアル。あのバカと同じくらい…」
「えっ…」
「強かろうが止めなきゃ仕方ねェだろうが。何弱気になってんだ」
「だって…」
Aちゃんとは戦いたくない。
Aちゃんはバカ兄貴とは違うから…
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優衣 - 神威かっこよすぎてヤバいです! (2016年4月28日 9時) (レス) id: f1a977784f (このIDを非表示/違反報告)
(。-_-。) - 凄い面白い!こんなん書いてくれてありがとうです! (2016年3月12日 20時) (レス) id: fedc7e71e6 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - なさんさん» ありがとうございます!紹介させていただきます^ ^ (2015年9月5日 5時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
なさん(プロフ) - Sayuraさん» 嫌だなんて、とんでもないです(*_*)めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます♪ (2015年9月5日 1時) (レス) id: 2d6a1f59d0 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - 初めまして、Sayuraと言います。とても面白いと思ったのでこの作品を私の作品で紹介したいのですが、いいでしょうか?嫌だったらすみません。続編の更新楽しみにしてます^ ^ (2015年9月4日 21時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なさん | 作成日時:2015年4月20日 4時