12.思い出す温かい記憶 ページ13
〜神楽Side〜
「知り合いか?」
「…」
茶髪、赤い服、黒い傘
それに片手…
やっぱり…
「土方さん、俺ァ嫌な予感がしますぜ」
「同感だ。あの女、江戸や俺達の事探ってやがった」
「奴らとは別行動か。何が狙いなんだ?まさか江戸を襲う気か?」
「嘘だ!!そんなわけないネ!!」
私は気が付いたら大声で叫んでた。
「何だよ、チャイナ娘」
「Aちゃんはあのバカ兄貴とは違うアル!!私達を襲ったりなんかしない!!春雨なんかじゃないアル!!」
信じたくない…
『Aちゃん、また兄ちゃんとけんかしたの?血でてる』
『傷の手当て終わったら遊んであげるから待っててね』
『神威!神楽が寂しがってるだろ!』
『もういいよAちゃん。わたしにはAちゃんがいるから』
昔から強くて優しかった。
兄ちゃんよりも私を構ってくれて
本当の姉ちゃんみたいだったネ。
兄ちゃんを元に戻すって言ってたのに
何で一緒に春雨なんかに…
「神楽、何なんだその女は」
「……Aちゃんは私達と一緒に暮らしてて一緒に育ったネ。昔、私の星でも戦争があって、Aちゃんは父ちゃんも母ちゃんも死んで、私達の両親が引き取ったアル」
昔は3人で仲良かったのに…
兄ちゃんが変わってしまって
さらにAちゃんとの喧嘩も増えて
挙句の果てに兄ちゃんは家出してしまった。
「人なんかいつでも変われる。いい方にも悪い方にもなァ。お前の知り合いだろうが敵なら容赦なく殺してやらァ」
「総悟の言う通りだ。俺達は江戸を、国を護る真選組だからな」
そう言って2人は立ち上がり
出て行こうとした。
「ちょっと待つアル!!」
「せいぜい敵じゃない事を祈っときな」
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優衣 - 神威かっこよすぎてヤバいです! (2016年4月28日 9時) (レス) id: f1a977784f (このIDを非表示/違反報告)
(。-_-。) - 凄い面白い!こんなん書いてくれてありがとうです! (2016年3月12日 20時) (レス) id: fedc7e71e6 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - なさんさん» ありがとうございます!紹介させていただきます^ ^ (2015年9月5日 5時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
なさん(プロフ) - Sayuraさん» 嫌だなんて、とんでもないです(*_*)めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます♪ (2015年9月5日 1時) (レス) id: 2d6a1f59d0 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - 初めまして、Sayuraと言います。とても面白いと思ったのでこの作品を私の作品で紹介したいのですが、いいでしょうか?嫌だったらすみません。続編の更新楽しみにしてます^ ^ (2015年9月4日 21時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なさん | 作成日時:2015年4月20日 4時