第114話 ページ15
シカマル「…で、だ。今の俺たちに出来る事はただ一つ」
『………何?』
シカマル「待ち伏せに見せかけた“陽動”だ」
サクラ「つまり…囮?」
1人が足止めをする。
足止めをくらえば敵は私たちの足取りを掴めなくなる。
が、ーー
シカマル「囮になった奴は確実に………」
『……』
シカマル「死ぬ」
シカマルの言葉に足を止める私たち。
囮……
私は、皆を守りたい。
絶対守るって決めてるから。
でも、ここで私が囮をしないと、誰かが確実に死ぬ。
死んだら、皆を守れない。
けど、私がしなきゃ誰もやらない。
でも………死にたくない。
カカシさんに伝えてないこの気持ちもある。
それに、サスケの事も心配。
ナルトは…ちゃんと火影になれるのかとか…
サクラの恋は実るのかとか…
まだまだ生きて、知りたい事が色々ある。
シカマル「で?誰がやる?」
サクラ「…」
ナルト「…」
『…』
皆、嫌に決まってる。
囮なんて。
シカマル「犬さんはサスケを追うのに必要だ……と、すると…」
『……ッ』
拳を握りしめる。
やっぱり…私がやるしか…
『私がーー』
シカマル「俺しか居ねぇか」
サクラ「シカマル!?」
ナルト「なんでお前が!」
シカマル「全滅するよりマシだろ」
後で合流するから行け、と言うシカマル。
シカマル「…と、その前に」
『…?』
私に手招きするシカマル。
シカマルの立っている枝に移動する。
『どうしたの?』
シカマル「いや、死ぬ前に言っとこうと思ってな」
『………』
私の目をジッと見つめるシカマル。
シカマル「その…あれだ……実はよ、俺はお前がーー」
シカマルの頰を両手で挟んで、言葉を遮る。
目をパチパチさせて驚いているシカマル。
『何言ってんの。言わなくていいよそんなの』
シカマル「は、はぁ?何言ってーー」
『だって、シカマルが死ぬなんてあり得ないでしょ』
シカマル「は?」
キョトンとするシカマルに、ニコリと笑ってやる。
『その言葉は、もう少し後でもいいんじゃない?何言うのか知らないけどね』
シカマル「………そうだな」
パックン「おいA、そろそろ行くぞ」
『あ、うん』
私はシカマルの手をぎゅっと握ってやる。
『じゃあ、シカマル。頑張って』
シカマル「…おう」
シカマルからソッと手を離し、パックンの後に続いた。
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ままこ(プロフ) - 桜。さん» ありがとうございます!第四部も応援して頂ければ嬉しいです!!! (2018年11月2日 22時) (レス) id: b36d8eab3d (このIDを非表示/違反報告)
桜。 - カカシ先生の素顔凄く面白かったです。ここでしか読めない作品なんて凄く嬉しいです次第四部!楽しみに待ってます! (2018年11月2日 22時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - おぉ!第4部おめでとうございます!ままこさんの作品、NARUTO好きの友達にも勧めちゃいました笑笑 (2018年11月2日 21時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
ままこ(プロフ) - アルムさん» ありがとうございます!アルム様の様なコメントはモチベに繋がるので助かります(笑) (2018年10月14日 21時) (レス) id: b36d8eab3d (このIDを非表示/違反報告)
ままこ(プロフ) - 桜。さん» 桜。様!毎回コメントしてくださり、ありがとうございます!これからも見て頂けると嬉しいです!! (2018年10月14日 21時) (レス) id: b36d8eab3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:揚げだしとうふ | 作成日時:2018年10月14日 20時