無自覚タラシ ページ13
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今日も今日とてカムバに向けてのボイトレとダンスレッスンを終え、宿舎に帰ってきた。
ほんっとに疲れていてメイクも落とさず着替えもせず、ベッドにダイブしてそのまま寝てしまっていた。
｢うーわ…変な時間に起きちゃった最悪…｣
目が覚めると時計は3の数字を指していた。
明日ってかもう今日、朝7時にマネが迎えに来てくれるんだけど、今からシャワー浴びてメイク落としてって考えたら寝ない方がマシだわ。絶対起きれないもん。
パパっとシャワーを浴び、リビングで映画でも見ようと、濡れた髪をバスタオルでガシガシ拭きながら向かうと
｢……テヨン？｣
TY ｢A？まだ起きてたんだ｣
リビングのソファに座って、携帯をいじっているテヨンが居た。
｢なんでこんな真っ暗にしてんの、せめてここの電気ぐらいつけなよ｣
ソファの横の小さい電球色のスタンド電気をつけると小さな声で｢ありがと｣と呟いた。
TY ｢おっぼや？今お風呂入ったの？｣
テヨンの横に腰掛けると濡れた髪に気付き、驚いて顔を覗き込んでくる。
｢うん〜、帰ってきてすぐ寝ちゃってて。さっき起きたからもう朝まで起きておこうかなって｣
TY ｢チンチャ？僕もさっき起きて、もう寝れないと思ってここ来たんだよ｣
｢うわ、マジ？1人で映画見ようと思ってたんだけど、付き合ってよ｣
TY ｢いいね、何見る？｣
｢うーん、テヨン何がいい？｣
TY ｢僕はAが見たいやつ見たい｣
思わずテヨンの顔をガン見すると2秒程目が合って｢何？笑｣と笑われた。
｢イテヨン…それ計算して言ってる？｣
TY ｢計算？何が？｣
｢わ…無自覚でそれなのほんっとモテるね、あんた｣
TY ｢何言ってんの笑｣
｢イテヨン恐るべし、なんか怖くなったからホラー見よ｣
TY ｢いいの？いつもめっちゃ怖がるくせに笑｣
｢今日はテヨンがいるからいいの｣
立ち上がって部屋に何かを取りに行ったテヨンを横目でみながらNetflixで良さげなホラー映画を探す。
ソファに座るとタイミング良く戻ってきたテヨンが私の膝に毛布を置いた。
｢えマジ？テヨンマジなの？どこまでデキる男なの？｣
TY ｢なんだよさっきから…笑｣
｢どんだけ連絡先聞かれてんの、いつも｣
TY ｢んー、｣
｢いややっぱ言わないで、私だけのオッパで居て欲しいもん｣
TY ｢なんだよwww 僕ずっとAのオッパだけど？｣
｢あーもうやめて、深夜に心臓こちょこちょしたくないから！！｣
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作者名：マンネ
| 作成日時：2022年11月17日 20時
