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YT『A凄いな…俺もっと時間かかったで』
『やる気だけはあったから笑』
YT『流石やわ』
『今日あの人来てる？チョンユンオ、って人…』
YT『あー来てるで。練習室行く？』
初めて会った日と同様、私を練習室まで連れて行ってくれる悠太くん。
あの日みたいに｢ジェヒョナ〜｣と呼び、あの日みたいに中から出て来た。
変わったのは
｢お久しぶりです、やっと来れました｣
JH ｢待ってた｣
何の壁もなく話せている事。
廊下のベンチに腰掛けると、私の顔を見て一言｢頑張ったんだね｣と言った。
まだ沢山韓国語を話したわけでもないのに、この人は私が頑張った事を知ってる、とまた涙が溢れた。
JH ｢ごめん、泣かせるつもりはなかった笑｣
そう言って笑いながら服の袖で私の涙を拭う。
｢私…佐藤Aって言います｣
JH ｢うん、知ってる。ユタヒョンから聞いた。
俺と同じ歳なのも聞いた｣
｢えっ同じ歳だったの…？｣
JH ｢見えなかった？笑｣
｢うん…絶対歳上だと思ってた…｣
JH ｢うわ、黙っとけば良かった笑｣
あの日、ジェヒョンに出会わなかったら私の人生散々だったはず。
未だに韓国語、上達してるか分からないし、悠太くんとも仲良くなれてなかったかもって考えるとゾッとする…笑
HC ｢ヌナもユタヒョンも本当に韓国語上手だよね｣
YT ｢俺最初全然やったで、何も分からんかった。……Aも、な？笑｣
HC ｢え！ヌナそうだったの！？｣
隣にいたマークも｢チンチャ…？考えられない…｣と驚いている。
｢本当に全然覚えられなくて、挫折した時あった笑｣
YT ｢けどそれを助けたのがジェヒョンやねんな〜｣
HC ｢ジェヒョニヒョン！？！？どういうこと！？｣
JH ｢俺じゃないよ笑｣
｢ユノと悠太くんだよ、笑｣
YT ｢いや俺はただちょっとAの先生しただけ、連れてきたのはジェヒョンやん｣
JW ｢話が全く分かんないんだけど、分かるように説明して！！｣
JH ｢分かんなくていい、お前らは笑｣
｢ヒョン〜！｣と文句を垂れ流す弟達を押しのけ、私の横に座るユノ。
｢ありがとね｣
JH ｢俺がAと話したかったってのもちょっとあるかも｣
ほんのり耳を赤くしてそう言ったユノが愛おしくて、可愛いえくぼに指を当てた。
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作者名：マンネ
| 作成日時：2022年11月17日 20時
