鬼灯様の双子の弟は愛され体質【鬼灯の冷徹】【男主】

そうだ、地獄へ行こう ページ7

白澤が言っていた鬼灯と言う鬼のもとへ行って見ることにした

『えっと…ここ？』

地獄は初めてきた

いつも“白澤にあそこは危ない”などと止められるからだ

『すみませぇん鬼灯様いらっしゃいますかぁ』

取り合えず閻魔殿へ入ってみた

「鬼灯くん君のこと探してる子がいるみたいだよ？」

大王は誰かに話かけていた

「ん？私ですか？」

その大王の側にいたのはどこか見たことのあるような………

『あにさま…兄様ですか？！』

「その声は…」

Aは鬼灯に飛び付いた

『兄様！私です！Aです！』

「A…どうしてここへ…」

これまであったことや白澤に拾われたことを話した

「私も似たような境遇です。鬼火が私に宿りこうなりました。しかし…あの白豚に拾われたとは…」

『白豚？それより！ここで働いてもよろしいですか兄様！！』

白澤には申し訳ないが兄様といた方が俺は幸せだ

「いいですが…あいつにはどう話をつけるのですか？」

そこが問題なんだよなぁ

『兄様…ちょっとついてきてくれませぬか？』

兄様を連れて桃源郷へむかった

『白澤！！帰ったよぉ』

「お帰り！どこ行ってたの？」

「地獄ですよ白豚」

兄様が店の扉にもたれかかり少し怒り気味で答えた

「なんでお前がいるんだ！！A、何もされなかったか？」

白澤はAをかばうように前に立った

『兄様はそんなことしないよ』

「兄様？」

目が点になっている白澤

「そちらこそ私の弟に手を出していないでしょうね」

「Aどういうこと？鬼灯が兄？」

すっかり混乱しきっている

説得するのに何時間かかったんだろ

「とにかくAは私が連れて帰ります」

と言って俺の簡単な荷物を持って行ってしまった

『と言うことなので色々お世話になりました！』

ペコリとお辞儀をして鬼灯のもとへ走っていった

「じゃあ僕一人？」

そういうことになるね。残念！

「ナレーターが会話するな！！」

お兄さんは妬きもち妬きです→←事情を話ました

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す