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少女は一人では大きすぎるベットからおり 一人ではもったいない三十人ほど入れる部屋で窓を全開に開け バリトンサックスを眠たくなるような音色で演奏していた
そのとき巨人をも入れそうな大きなドアが開いた
バリ「お嬢様朝食ができました」
『分かったすぐ行くね』
バリ「はい」
Aはすぐに楽器を置きタッタとドアまで走った
重たいドアを開ければそこはもう大きな食堂のような場所だった
部屋は二人だけではさみしいほど大きく真ん中に大きな机があり 椅子は二つだけだった
もう料理が用意されていてそこに座った
陽の光がもろに入りいつ使うのかもわからない大量の食器が入っている棚のガラスがキラキラと輝いている
『バリサクー』
バリ「はい」
『これ売るのに何ガリオンぐらいかな？』
Aはどこからか一本の美しい箒を取り出した
バリ「私には分かりかねます」
『うーん...五ガリオンぐらい？』
Aが首を傾げるとバリサクは勢いよく首を振り大きな耳をパタつかせた
バリ「お嬢様!!!お言葉ですがその箒に使われている芯の夢ウサギの毛はとても珍しいんですよ?!!五ガリオンなんて＿」
『バリサク 夢ウサギなら庭に時々出てくるし 僕はお金持ちに買われたいんじゃなくて努力家に買われたい』
バリ「...お嬢様がそれでいいのなら」
『ごちそうさまー!!!それじゃ行ってくるねー!!!!!!』
いつの間にかAは食べ終わっており箒の試し乗りのため大きな城を飛び出した
これでもかと言うほど広い庭には森があり色々な種類の幻獣や薬草が生えていた
Aは城を囲む大きな塀から城まで続く道の脇にある芝生の上で箒を片手に持っていた
突然一気に駆け出したかと思うと高くジャンプし慣れた手つきで箒にまたがった
箒に乗ったAはそのまま勢いよく急上昇して行った 雲の上まで行くと今度は一気に急降下した
それを何度か繰り返し右に左にものすごいスピードで行ったと思うと箒からバッとおり綺麗に着地した
『成功だね』
Aがふぅと息を吐くと どこからか声が聞こえてきた
バリサクの声だった
塀の入口の巨人が入るのかと思うほど大きな門まで走っていった
バリ「貴方が誰かは存じています 少々お待ち下さい」
バリサクが誰かと話している
『バリサク？』
Aが後から声をかけるとバリサクはこちらを振り向いた
バリ「お嬢様」
『どうしたの？』
門の外には半月のメガネをかけた人間が立っていた
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理音(プロフ) - 更新頑張ってください！(*^^*) (2022年4月8日 9時) (
レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年3月23日 1時) (レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
なう(プロフ) - サユリさん» お褒めの言葉ありがとうございます！本当に遅れて申し訳ないです… 主人公も喜んでおります！ (2018年6月17日 1時) (レス) id: 3b5bde52bf (このIDを非表示/違反報告)
サユリ(プロフ) - とても面白いです。更新頑張ってください。主人公が可愛いです！ (2018年6月17日 1時) (レス) id: c69002fcba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なう | 作成日時：2018年4月29日 12時
