小型犬王子が不器用だった件について番外編 (ページ10)

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つまずいて、転んでしまった

A ｢イッタ…｣

TH・JK ｢A！！｣

( '-' )( '-' )( '-' )ｻﾞﾜｻﾞﾜ…

私が転んだことで周りがザワザワし始めた

早く立たないと、そう思っていても何故だか体が動かない

困っていると

SE ｢Aさん！大丈夫？｣

A ｢あ、はい。すいません、ちょっと立ち上がれなくて…｣

SE ｢僕が保健室連れてくよ｣

A ｢え？でも、わっ！！ちょ、ちょっと！！｣

いきなりお姫様抱っこされた

生徒達はキラキラした目で見てくる

テテとグクはポカーンと口を開けていた

A ｢え、あ、あの！降ろして下さい！大丈夫ですから！｣

SE ｢立てないのに大丈夫なわけないでしょ｣

A ｢え…｣

この時の生徒会長は、今までの優しい感じとは違った

本気で心配してくれてるみたいで申し訳なくなった

SE ｢テヨン｣

TY ｢はい｣

SE ｢この子保健室に連れてくから、あとお願い｣

そう言った、生徒会長の横顔はすごく綺麗だった

A ｢(///_///)｣

思わず見入ってしまうくらい

TY ｢分かりました｣

生徒会長は私を抱っこしながら、保健室に向かった

保健室に着くと、ベットに降ろされ

SE ｢ここで少し休むといいよ｣

A ｢ご迷惑おかけして本当にすみません｣

SE ｢こちらこそ、ごめんね｣

A ｢え？どうしてですか？｣

SE ｢僕が無理をさせてしまったから。ああいう場って、やっぱり緊張するよね！生徒の気持ちを考えるのも生徒会長の役目なのに、本当にすまなかった｣

生徒会長はやっぱりすごく優しい人なんだ

だけど、その考え方疲れないのかな？

A ｢あの…疲れないんですか？｣

SE ｢え？｣

A ｢私はなった事ないから本人の気持ちとかはよく分からないけど、生徒会長ってただでさえ大変なのに生徒一人一人の気持ちとか考えてたら、キリがないし疲れると思うんですけど…｣

SE ｢うーん、確かに疲れるかもしれない。でも、それも生徒会長の仕事だと僕は思ってる。学校をより良くするためには生徒の考えを尊重しないといけない｣

SE ｢でも、自分の意見を言えない生徒は沢山いる。だから、一人一人にちゃんと寄り添ってあげることがすごく大事なんだよ。どんなに大変でも、それを怠ることはない。かな？笑｣

A ｢！｣

SE ｢ﾆｺｯ｣

A ｢あの、好きです！！｣

SE ｢え…？｣

A ｢好きになりました！！生徒会長のこと｣