小型犬王子が不器用だった件について番外編 (ページ17)

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Aさんの手を取り、歩き始めるベクヒョンさん

その姿を見て、本当にお似合いだなと思いながら隣の生徒会長を見ると

A ｢！｣

とても切ない顔をしていた…

だから、つい

A ｢はい！｣

『？』

A ｢私と生徒会長も行きます！｣

SE ｢え？｣

A ｢行きましょ！｣

SE ｢いや、ちょっと！｣

生徒会長の手を掴み、ベクヒョンさん達について行く

勢いでついて来てしまったが、私は少し後悔している…

BK ｢ス～パ～ス～パ～これから買い出し、レッツゴー♪お肉を～買いに～行くんだよ♪YEAHYEAHYEAHスパスパスパスパスパスパ～♪｣

A ｢？｣

KA ｢何それ…｣

BK ｢スーパーの歌｣

SE ｢笑｣

BK ｢笑うな、オ・セフン！！｣

KA ｢何で、セフンにだけそんな当たり強いのよ｣

BK ｢そんなの決まってるだろ！コイツが嫌いだからだ！｣

A ｢え、嫌いなんですか？生徒会長のこと｣

BK ｢おう！大っ嫌いだ！｣

分かりやすく言えば、それぞれ｢元カレ｣と｢今カレ｣っていう立場だから、ライバル意識をすることはあるかもしれない

でも、大っ嫌いか…

確かに、ベクヒョンさんは生徒会長に対して厳しい

何でそんなに嫌いなんだろう…？

KA ｢セフンを見習って、もっと大人らしく振る舞いなよ｣

SE ｢いいんだよ、A。嫌われてるなら、仕方ない｣

大人だ

BK ｢余裕そうな顔しやがって…。また、コイツの味方かよ！浮気だー！！｣

KA ｢だから、味方とかじゃないって｣

BK ｢Aなんて知らない！フンっ！｣

KA ｢子供かよ。はぁ…ごめんって。そういうつもりは無かったの｣

BK ｢(//｀^´//)ﾌﾝｯ｣

SE ｢ビョン・ベクヒョン、器の小さい男は嫌われるよ｣

BK ｢うるせー！｣

KA ｢ほら着いたよ！行こう！｣

ベクヒョンさんの手を取り、店内へ入っていくAさん

生徒会長と私も二人を追いかける

Aさんがベクヒョンさんの腕に自分の腕を絡めると、段々とベクヒョンさんの機嫌も良くなっていった

Aさん、ベクヒョンさんの機嫌を治す方法、よく知ってるんだろうな

そんな二人を後ろから見ながら買い物をしていた私と生徒会長は何だか気まずい…

A ｢……｣

SE ｢……｣

ていうか、何か話した方がいいのかな？

でも、何話せばいいんだろう

SE ｢Aさんは、もうお肉食べた？｣

A ｢え？あ、まだです…｣