85. 父の兄(＆遅めの新年のご挨拶) ページ38
CM ｢……。Aは、いつどんな状況でも冷静でいられる自信があるか？｣
A ｢どういう意味？｣
CM ｢質問に答えるんだ｣
A ｢…あるよ｣
CM ｢母親ことを聞いてもか？｣
A ｢え…？｣
CM ｢そもそもこの依頼を引き受けたのは、母親の死の真相に近づくためだろ？つまり、いつ何を知ってもおかしくない状況なんだ｣
A ｢…うん｣
CM ｢それを踏まえた上で、母親のことで何か新たな情報が掴めたとき、本当に通常通り任務をこなせるか？｣
A ｢……｣
CM ｢…何があってもAに最後まで依頼を全うしてもらいたかったんじゃないのか。だからソンホさんは最悪の場合を想定して、あえて大きな場で言ったと俺は思う｣
A ｢…オッパ、何でそんなにあの人のこと庇うの？｣
CM ｢庇ってはいない。ただ先のことを考えた結果が、パーティーで宣言するという判断に至ったのではと思っただけだ。あくまでこれは俺の考え｣
A ｢でも、何か知ってるの？あの人のこと｣
CM ｢…知ってるよ、色々な｣
A ｢色々って、何？教えてよ、依頼解決の参考にするから｣
CM ｢ソンホさんは、Aの……実の父親｣
A ｢それは私も知ってるよ。そうじゃなくて！もっと昔のこととか？｣
CM ｢じゃあ…ソンホさんは、ユミョングループ、そしてチョン家の次男として生まれた｣
A ｢だからそういうのじゃなくて！って、次男？長男じゃなくて？｣
CM ｢あの家も複雑だからな｣
A ｢そう、なんだ…。跡取りって、長男がするものだと思ってた｣
CM ｢大半はそうだろ。でも、ユミョングループは違った。ソンホさんの兄であり長男のチョン・ヒョヌさんは、幼少期から重い病気を患っていた。もちろん長男だからユミョングループを継ぐ跡取りになるはずだった。だが、病気は一向に良くならない。そこで現会長はヒョヌさんではなく、次男のソンホさんに急遽ユミョングループを継がせることにした｣
A ｢そのお兄さん、今は？｣
CM ｢既に他界してる｣
A ｢…もしかしてさ、 CM ｢とにかく、あの人もちゃんと苦労人ってことだ｣
※作者
こんにちは！NATZUです！
読者の皆様、あけましておめでとうございます！！！
年が明けてから、あっという間にもう12日
遅いですね。申し訳ありません…
色々と遅いこんな作者ではありますが、2023年
今年もよろしくお願いいたします！！
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
