75. 身代わり？ ページ27
A ｢身代わり？私が？｣
父 ｢僕にはAより2つ下の娘がいる。その娘が3日前に突然姿を消してしまったんだ。1週間後には大事なパーティーを控えていて娘も出席する予定だが、このままではパーティーの日まで間に合わない｣
A ｢まだ1週間もあるなら十分探せるでしょ。金持ちなんだし｣
父 ｢もちろん全力を尽くして探してる。だが、中々足取りがつかめない…。そこで娘が帰って来るまでの間、Aには娘のフリをしてほしい｣
A ｢あの、さっぱり意味が分からないのですが…。これが、あなたが私に会いたがった本当の理由？｣
父 ｢それは違う。Aに会いたかったのは事実だし、娘が失踪したのはそのあとの話だ｣
A ｢…ならどうして私なの？身代わりなら他にいくらでも作れるでしょ｣
父 ｢Aじゃないとダメなんだ｣
A ｢だから何で？｣
父 ｢……頼む。無理なお願いをしてることは分かってる。でもこれはただの頼み事じゃない。何でも屋としてのAへの依頼だ｣
A ｢理由になってないし…。あのさ、どういう神経してんの？｣
父 ｢……｣
A ｢今さらになって会いたいとか言い出したかと思えば、今度は行方不明になった娘の身代わりしろって？大企業の副会長にしては随分頭がおかしいのね｣
父 ｢それは重々に承知してる｣
A ｢分かってないよ、何も。……お断りします｣
父 ｢……｣
A ｢お引き取り下さい｣
ガチャ！
CM ｢お待ちください！｣
A ｢オッパ？｣
CM ｢チョン・ソンホさんですね？｣
父 ｢あなたは？｣
CM ｢申し遅れました。代表のシム・チャンミンです｣
父 ｢あぁ、これはどうも。ところで、なぜ僕の名前を？｣
CM ｢ここ最近メディアで沢山取り上げられてるのをよく目にしますし、先日出演されてたニュース番組も拝見させていただきました｣
父 ｢そうでしたか。ありがとうございます｣
CM ｢ご依頼ですよね？お忙しい中わざわざ足を運んでくださったなんて光栄です。先ほどのご依頼ですが、是非お引き受けしたいと思います｣
A ｢は？ちょっとオッパ、何言って｣
父 ｢本当ですか？｣
CM ｢もちろんです！それでは早速…｣
※作者
読者の皆様、長い間更新できず大変申し訳ございませんでした！！
これからも少しずつではありますが頑張って更新していきますので読んでくださると嬉しいです！
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
