71. 意外な正体 ページ23
A ｢昨日は、ごめんなさい｣
BoA ｢……｣
A ｢頭の中が全然整理つかなくて、正直今もよく分からない。でも、オンニ達が私のこと思って今まで色々してくれてたの分かってたはずなのに、感情のままボアオンニに当たって…本当、ごめんなさい｣
BoA ｢分かってた。こうなるって｣
A ｢え？｣
BoA ｢突然あんな話されて混乱しない人なんていないわよ。Aの性格もよく分かってるから、こうなることくらい想像ついたわ｣
A ｢そう、だったんだ…｣
BoA ｢でも、Aを困惑させるって分かってても伝えるべきだと思ったの。…全部を、簡単に無かったことには出来ないから｣
A ｢……オンニ｣
BoA ｢ん？｣
A ｢私、会ってみる｣
BoA ｢え？｣
A ｢私の、父親に｣
BoA ｢！…本当に、いいの？｣
A ｢うん｣
BoA ｢…ﾆｺｯ。分かったわ。向こうには私から話しておく｣
A ｢うん、お願い｣
父親に会うことを決めてから、数日後…
BoA ｢緊張してる？｣
A ｢…ちょっとだけ｣
今は待ち合わせ場所までボアオンニに車で送ってもらってるところ
BoA ｢そっか。今日が初めてになるのよね、会うの｣
A ｢うん。…どんな顔してるんだろう。父親なのに、写真でさえ見たことないから｣
BoA ｢…まぁ、会ってからのお楽しみね｣
A ｢……｣
それから、しばらくして着いた場所は
A ｢えーっと…。なに？ここ｣
立派な門を構え、その奥にはまるでお城のような大きく広い家
BoA ｢言ってなかったけど、とんでもない金持ちなのよ。Aのお父さん｣
A ｢は！？金持ち？｣
BoA ｢聞いたことない？『ユミョングループ』って｣
※ユミョングループ=｢キム秘書はいったい、なぜ？｣より
A ｢ユミョングループ…？知らない｣
BoA ｢あら、Aってそんなに世間知らずだった？｣
A ｢いやそういう事じゃなくて、有名な金持ちとか宇宙に行ったあの人くらいしか知らないし｣
BoA ｢でも、ユミョングループの副会長もよくメディアで取り上げられてるわよ？｣
A ｢副会長？｣
BoA ｢そう、あなたのお父さん｣
A ｢！！｣
BoA ｢あれだけ出てるからね。知らないうちに見かけてたりして｣
A ｢…変なこと言わないでよ｣
BoA ｢笑｣
メイド ｢ボア様とA様ですね。お待ちしておりました｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
