64. 依頼解決！ ページ16
部長 ｢っ…｣
A ｢他のお二人も同じように、部下を完全にモノ扱いしています｣
兄弟達の証拠動画も流すと、会場のザワメキは収まるどころか増す一方
A ｢皆さん、この会社はご覧の通り数えきれないほどの問題をかかえてる立派なブラック企業です。
……ですが、会社を仕切るこの親子がどんなにクズだろうと、社員は毎日必死になって働いています！
ハッキリ言わせていただきますが、この親子がどんな問題起こそうが、どれだけ地獄に落ちようが、そんなこと正直どうでもいいんです。
でも、これだけは分かってほしいです。
どんなに苦しいパワハラ・セクハラ被害を受けても、どんなに酷い罵声を浴びせられても、一人一人の社員が耐えて耐えて頑張り続けたから、この会社は今も成り立っているんです
全ては、社員のおかげ。社員の努力。…だから大丈夫！
この会社は、社長や部長なんかいなくたって充分にやっていけます。
ですから皆さん、これからもどうか株式会社○○コーポレーションをよろしくお願いします！！｣
言い終わると、私は頭を下げた
すると、段々と大きくなる拍手の音が
私は頭を上げてから
A ｢これが私の一番伝えたかったことです。皆様、ご清聴ありがとうございました！｣
最後に挨拶をして会場を出た
店に戻ると
CM ｢みんな、今日はご苦労だった。一先ずこれで、依頼は無事解決だ！お疲れ様！｣
YR ｢やっと終わったぁぁぁ｣
YE ｢よかったぁ。本当によかったです！｣
TN ｢これで一安心ですね！｣
CM ｢落ち着いてなんかいられないぞ、すぐに新しい依頼が入ってるからな！｣
『えっ！？』
CM ｢ということで、明日からもよろしく頼む。以上、解散！｣
ドレスから私服へ着替えを済ませ、帰ろうとすると
A ｢あれ？みんなもう帰ったの？｣
部屋にはテミン一人しかいなかった
TM ｢打ち上げだって。チャンミンヒョンの奢りで｣
A ｢え！？私も行きたかったのに…｣
TM ｢焼肉って言ってたから、いつものとこだと思うよ。出たの少し前だし、今からでも間に合うんじゃない？｣
A ｢テミンは行かないの？｣
TM ｢うん。やらないといけないことがあって｣
A ｢そっか……｣
TM ｢…寂しい？｣
A ｢え？｣
TM ｢僕がいないと｣
A ｢別に！そんなことないけど？｣
TM ｢嘘つけ、｢Aちゃん寂しい〜。テミナぁ一緒に来てぇ｣って顔したくせに｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2021年10月1日 2時
