35. どっちが彼女？ ページ35
JN ｢いいよ！向こうでの話も聞きたいし｣
ノリノリで私に合わせるジェノ
弟だけど、対応力凄すぎて尊敬する…
A ｢本当？じゃあ行こっ！｣
ジェノの腕に自分の腕を絡ませ、そう言うと
彼女 ｢ちょっと待って。彼は私の彼氏。このあとデートをするのも私 ｲﾗｲﾗ｣
おっとぉ•́ω•̀)？裏の顔、ちょっと出てきた？
でも、こっちも負けてられない
A ｢あっそ。でも、どんなにジェノの彼女が自分だって言い張ったところで、本当の彼女は私。その事実は変わらない｣
彼女 ｢っ…｣
A ｢大体、ジェノみたいに完璧な人が、貴方みたいな子本気で相手にすると思う？｣
彼女 ｢っ…どういう意味？｣
A ｢どういう意味って、貴方…
…人をいじめるの好きでしょ？｣
彼女 ｢っ、好きなわけA ｢心当たりぐらいあるはずだけど？｣
彼女 ｢っ…。何なの、貴方…｣
A ｢留学してたって言ったでしょ？私、向こうで心理学の勉強してたの。それで、貴方を見た時、私の事を睨んでるのが分かった。その、嫉妬と憎しみだらけの目で｣
彼女 ｢！！｣
A ｢ねぇ、貴方がそこまでジェノの彼女だって言い張る理由は何？｣
彼女 ｢そんなの、私が彼女だからに決まってるでしょ！私は彼を好きで、彼も私のことっ…｣
A ｢彼も私のこと…で、何？続きは？｣
彼女 ｢それはっ……｣
A ｢言えないんでしょ。恋人でも、お互いが好き同士で付き合ってるわけじゃないから。貴方の片想いで付き合ってるだけだから｣
彼女 ｢っ！！｣
A ｢ジェノに片思いしてた貴方は、ジェノの近くにいる女の子を邪魔に思う時もあったでしょ。そういう時は、徹底的にいじめる。そうして、無理やりジェノを自分のモノにした。違う？｣
彼女 ｢違う！！私はそんなことしてない！！｣
A ｢だったら、ジェノが1度でも貴方に笑顔を見せたことがあった？｣
彼女 ｢！！………ない｣
A ｢彼女なのに？｣
彼女 ｢ないよ！…笑顔どころか、目も合わせてくれたことない…｣
A ｢それが何よりの証拠じゃないの？｣
彼女 ｢っ……｣
A ｢……｣
彼女 ｢何で…どうして、私じゃダメなの？｣
JN ｢……｣
彼女 ｢私はずっと、中学の時からジェノ君だけを見てきたのにっ…(泣)｣
彼女 ｢悔しいっ！一途に思い続けたこの5年間は何だったんだろうって…私、ジェノ君に一歩も近づけなかった｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2020年12月8日 4時
