34. 彼女のフリ ページ34
A ｢堂々と…｣
SE ｢ヌナ、これ付けてください｣
そう言って渡されたのは、
A ｢サングラス？｣
SE ｢大人の女性感が増すと思って｣
A ｢確かにそうかも！ありがとう｣
SE ｢…ヌナ｣
A ｢？｣
SE ｢今日のヌナ、とっても素敵です。十分すぎるくらいに。だから、自分に自信をもってください｣
A ｢セフン…｣
SE ｢ヌナなら、大丈夫！｣
A ｢うん、分かった。行ってくる！｣
SE ｢ファイティン！｣
A ｢ファイティン！｣
私は再び門の前まで行くと、サングラス越しにジェノを探した
A ｢あ、いた｣
ジェノを見つけたが、その隣には彼女らしき女の子が
A ｢腕組んでるから、確実か…。よし｣
私は勇気をだして
A ｢ジェノや！｣
サングラスを外してから名前を呼ぶと、ジェノが私に気づいた
JN ｢え、ヌナ？｣
彼女 ｢ヌナ…？｣
手を振ると、ジェノは彼女の腕をほどき、こちらへ駆け寄ってきた
JN ｢ヌナ！どうしたの？それに、その格好…｣
A ｢ジェノや！｣
私はジェノに勢いよく抱きついた
JN ｢え、ちょっと、ヌナ！？｣
動揺してるジェノの耳元で
A ｢困ってるみたいだから助けにきたの。今から私は、年上のセクシーなジェノの初恋の彼女設定だから！(小声)｣
彼女に聞こえないように小さな声でそう伝えると
JN ｢設定長っ！てか、何でそれ…もしかしてA｢彼女が来る。私に合わせてくれればいいから｣
ジェノが何かを言おうとしてたみたいだけど、彼女が近づいてくるのが分かって止めた
JN ｢わ、分かった｣
彼女 ｢あの…どちら様ですか？｣
いきなり質問！まぁ、それはそうか
A ｢どちら様って、貴方こそ誰？｣
彼女 ｢私はジェノ君の彼女ですけど｣
A ｢は？何言ってるの？私がジェノの彼女なんだけど｣
彼女 ｢え？｣
A ｢私、ニューヨークに留学してて、ジェノとはしばらく会えてなかったの。元気だった？久しぶりに会えて嬉しい♡｣
私がジェノと軽くハグをすると
彼女 ｢ｲﾗｲﾗ…｣
彼女は嫉妬の目を向けていた
JN ｢元気だったよ！帰ってくるなら、連絡くらいしてくれれば良かったのに…。迎えに行ったよ？｣
A ｢驚かせたかったの。ごめんね｣
JN ｢無事ならいいよ。俺も早く会いたかったから、嬉しいよ！｣
A ｢ねぇ！久しぶりにデートしない？行きたい場所があるの！｣
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作者名：NATZU | 作成日時：2020年12月8日 4時
