25. 誕生日プレゼント ページ25
部長に何も教えないまま連れてきた場所は…
A ｢ここです！｣
LH ｢ここは？｣
A ｢ベクのお気にブランド♡｣
そう。前に来た、ベクの行きつけの店
LH ｢ベクの？｣
A ｢はい！何をプレゼントすればいいのか分からなかったので、ベクに聞いたんです。そしたら、ここの服だって｣
LH ｢ふーん｣
A ｢私が今着てるパーカーもここで買ったんです。だから、私のオススメの服をプレゼントすることにします！｣
LH ｢そうか｣
A ｢何がいいかなー。あ、これは？｣
LH ｢Tシャツ…。寒いだろ｣
A ｢すぐに着ろとは言ってませんよ。でも…あ、これとか？｣
LH ｢お前の着てるパーカーと似てるじゃん｣
A ｢違いますよ！トレーナーだし。…あ、これいい！｣
LH ｢こっちのパーカーの方がいいだろ｣
A ｢ねぇ、適当でしょ｣
LH ｢あ、これいいかも｣
A ｢キャップ？｣
LH ｢シンプルだから何にでも合いそう｣
A ｢ふーん…よし！決めた！コレとコレにする！｣
LH ｢こっちいらない｣
A ｢ダメ！｣
部長の言うことはスルーして、お会計を済ませると店を出た
A ｢はい、どーぞ｣
LH ｢…ありがとう｣
A ｢！、どういたしまして(*´꒳`*)ﾆｺｯ｣
LH ｢…ﾆｺｯ｣
その帰り道…
時間帯が悪かったのか、電車は混んでいた
私がドアを背にして立っていて、その前に部長が立ってる
そこそこ距離が近くて、早く最寄りの駅に着かないかなーと思っていると
次の瞬間
ドンッ！！
A ｢！！｣
LH ｢！！｣
電車が揺れた事によって、部長がドアに手をつき、壁ドンされてるような形に
A ｢…(///_///)｣
LH ｢(/// ^///)…｣
距離が、近い…！！
LH ｢わ、悪い…｣
A ｢だ、大丈夫です…｣
そのままの状態で、最寄りの駅に着いた
A ｢あ、今日はありがとうございました！｣
LH ｢いや、こちらこそ｣
A ｢それじゃあ。…あ、お誕生日おめでとうございます｣
LH ｢おう。じゃあな｣
A ｢また｣
家に帰ってくると
ガチャ バタン
A ｢はぁ…。何ださっきの…｣
大っ嫌いな部長相手に、不覚にもドキッとしてしまった…
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
LHside
ガチャ バタン
駅であいつと別れて帰ってきたが、さっきのは一体…
あんな生意気な奴に、ドキッとするなんて…
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作者名：NATZU | 作成日時：2020年12月8日 4時
