promise2『壱馬』 (ページ49)

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promise2-47壱馬side ページ49

しばらくAの家に世話になっていた俺は、両親が帰るとの連絡を受けて自分の家へ帰った

ｶﾞﾁｬｯ

壱馬(母)｢ただいまー！｣

｢おかえり。｣

壱馬(母)｢壱馬ーAちゃんの家でちゃんといい子にしてたの？笑｣

｢あぁ…つーか俺ガキじゃねぇんだから毎日電話してくんのやめろよ恥ずかしい。｣

壱馬(母)｢心配だったのよ？｣

｢はいはい、てか父さんは？｣

壱馬(母)｢あ………お父さんはちょっと仕事の事で用事があるみたい…すぐ帰ってくるわよ。ﾆｺｯ｣

｢ふーん、そっか。｣

壱馬(母)｢さぁーてと！ご飯の支度でもしようかしら。ﾆｺｯ｣

母ちゃんはそう言ってリビングへ入っていった

それから俺はいつも通り楽しい毎日を過ごした

そして俺が高２になって半年がたった頃

夜ご飯を食べていた時、親父が口を開いた

壱馬(父)｢壱馬……ちょっと大事な話があるんだ。｣

｢ん？なに？｣

壱馬(母)｢お父さん…それ今話すの……？｣

壱馬(父)｢今話さなくていつ話すんだよ……それに壱馬には報告しなくちゃいけないだろ。｣

壱馬(母)｢っ……そうだけど………。｣

｢なに？なんの話だよ。｣

俺のその一言で母ちゃんは黙り込み、親父は俺を真っ直ぐ見た

壱馬(父)｢あのな…壱馬…………………父さんの仕事の都合で、東京の会社に移動になったんだ………だから、東京に引っ越さなくちゃいけなくなった…。｣

｢…………は…？大阪から出ていくって事…？｣

壱馬(父)｢……あぁ…。｣

｢……またこっちに戻ってこれるんだろ…？｣

壱馬(父)｢………いや…戻って来れない……。｣

……は…？意味わかんねぇんだけど…。

大阪から出て東京に引っ越す……？

じゃあもうあの学校にも居れねぇって事だよな……？

……Aとも……………もう会えねぇ…のか…？

んなの……耐えらんねぇよ…………。