promise2『壱馬』 (ページ26)

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promise2-25 ページ26

壱馬｢はーい。笑｣

そう言って壱馬は電話を切った

壱馬｢よし…リンゴと、鍋焼きうどん(火を通すだけの物)と後は…ゼリーとか買っていった方がいいよな…。｣

壱馬はAが食べれそうなものを買って帰った

ｺﾝｯｺﾝｯ

ｶﾞﾁｬｯ

壱馬｢A…？｣

｢…スー…スー……。｣

Aの部屋を開けるとスヤスヤと寝息をたてて眠っているAが居た

壱馬｢ふっ。笑｣

壱馬はAを見てから扉を閉めてキッチンへ向かった

壱馬｢よしっ…やるかっ！｣

壱馬はスーパーの袋からリンゴを取り出して慣れない手つきでリンゴの皮をむいていく

壱馬｢……っ！痛っ！｣

リンゴの皮を向いている最中、包丁を持っている方の手が滑って自分の指が少し切れてしまった

壱馬｢あぁー難しい…………でもAの為だ……。｣

そう言って壱馬は再びリンゴの皮をむき始めた

かなり時間はかかったけれど、なんとか完成した

壱馬｢よっしゃ！出来たっ。笑｣

出来上がったすりリンゴを持ってAの部屋へ向かった

ｶﾞﾁｬｯ

壱馬｢起こすのは可哀想だけど…食わさねぇとな…………A…A…。｣

壱馬はスヤスヤと寝息を立てて眠いっているAの名前を呼んだ

｢ん…んん……壱馬…？｣

壱馬｢すりリンゴ出来たぞ？食えそうか？｣

｢うん……ありがとう。ﾆｺｯ｣

壱馬はAの背中を支え、起き上がらせた

壱馬｢だいぶ手こずっちまったけど。笑｣

壱馬はお皿に入ったすりリンゴをAに渡しながら苦笑いした

｢うわぁ、すごい！壱馬料理できないのに…ありがとう。ﾆｺｯ｣

壱馬｢これぐらいしか出来ねぇし…。笑｣

｢ふふっ……あれ？壱馬手どうしたの！？怪我したの！？｣

Aは壱馬の手に出来た傷を見てそう言った

壱馬｢あー…こんなの大した事ねぇよ、大丈夫。笑｣

｢で、でも…。｣

壱馬｢いいから、早く食え。笑｣

｢…うん……いただきます。｣

そう言ってAはすりリンゴを1口食べた