六つ子とヤンキーガール【おそ松さん】

松野家 ページ18

一松side








俺はどうやら男にみぞおちを殴られたようだ





はぁ


あいつをかばったくせに情けない





意識がもうろうとする中、あいつの声が聞こえた






「一松っ！！」





そこで俺は意識を手放した






でも少し覚えているのは、

凄まじい勢いで俺のことを守ってくれた誰かーー






あれはいったい誰だったのだろうーーー









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






「あ！！一松が起きた！！」




そう叫ぶとみんなが心配そうに覗き込む




私は今、松野家におじゃまさしてもらっている





カ「大丈夫か！？一松！！」




ト「みぞおち殴られたんだってね〜そりゃ痛いや」




十「兄さん大丈夫！？明日から体力鍛えよっか！！」



チ「もー、僕らのこと呼んだら良かったのに。おそ松兄さんがたまたま出くわしたからいいけど！」




口々に一松に声をかける



なんだかんだ心配なんだなぁー




兄弟って羨ましい




にやにやしながら眺めていると一松と目があった




一「....



怪我とか、してない？」


申し訳なさそうに目を伏せながら言う



「ふふっ、守ってくれたおかげで無傷だよ。


ありがと。」



一松はふぅ、とため息をつくと


一「色々、ごめん...」



ト「あれ？？一松兄さん、いつもに比べて素直だね？みぞおち食らって頭おかしくなっちゃった？」


ふふっとドライモンスターは笑う


一「....うるさい、寝る」



そう言って、すぐに布団に入ってしまった








あれ、1人いない


辺りを見渡す



「あれ？そーいえばおそ松さんは？？」





そう聞くと、カラ松は目をそらし気味に



カ「あー、後始末、かな？」



と言った



意味がわからず、はてなマークを浮かべていると






ガラガラー






「あ！帰ってきた！！」



おそ松さんが帰ってきた






「おかえり！


...え、？」









帰ってきたおそ松さんは




血だらけだったーー









「だ、大丈夫！？」






そう聞くと意外にも元気なおそ松さんは




お「あ、これ？大丈夫！返り血だから」



ヘヘッと笑って言った




ドタドタドター



チ「もー！まーた、服汚して！！馬鹿松が！」



誰が洗濯すると思ってんだと言いながらチョロ松は怒っている






「まーまー、中でゆっくり話そっか？」





そーいって、私の背中を押して居間へと向かわせた

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