六つ子とヤンキーガール【おそ松さん】

路地裏3 ページ17

その瞬間、私の中で何かが切れるおとがした








掴まれていた手を、力任せに振り飛ばしくるっと宙に浮くとそのまま床に投げ飛ばした



金属バットを奪い取りもう1人の男の顔面を殴る



みぞおちを素早く蹴って一松の方にいる敵に走って殴りにかかる



邪魔だったので金属バッドを上の方に投げて、素手で殴りにかかった




金属バッドをキャッチした頃には、もう全ての敵がアスファルトに倒れていた






「汚ったない手であたしに触れられると思うなよ？」





そう言って、とどめを刺そうと金属バットを振りかした




その時ー





お「はーい、そこまでー！


よくできました〜！」




おそ松さんが背後に周り、私が持っていた金属バットをいつの間にか奪い取っていた



拍手をしながら、実物はすごいねーとかなんとかいっている









でも、もし、おそ松さんが止めてくれなかったら





私は、きっとまた転校しなくてはならないことになっていただろう








「ううっ...、ごめんなさいっ...私...」




我に返った私は、その場にうずくまり泣いてしまった



男の人を相手にしたのが初めてで、まだ手が震えている




お「ん、大丈夫大丈夫。」





よく頑張ったな、怖かったなと言って頭を撫でてくれる





お「さぁ、帰ろっか」





おそ松さんは一松を担いで、私の頭を撫でながら言った



「うん」



やっぱりこの人お兄さんだ、とか思いながら帰り道を歩いた



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「あのー」


お「ん？どーした？」


おそまつさんがきょとん、とこちらを見る


「なんで私のこと、そのー、知ってたんですか？？」



おそ松さんはヘヘッと笑って


「だってお前、あの壁登って来た時生徒手帳落としてったじゃん。しかも前の学校の」



なんで前の学校の持ってるとかバカだろっ、と笑いを堪えながら言っている


「なっ...」


お「そこに名前は書いてあった、あと住所も。

まーでも？昔のことは、また今度話そっか」


そう言うと、すぐさま話をそらされた



「はー、謎が多い人だなー」


お「ん？？なんか言ったか？？」



「いーえ？べっつに〜？」




この人はずるい人だなぁ




そんなことを思いながらで家に帰った

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