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冬哉side

陸さんと奈美さんは部屋を出て行った。

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。

陸さんと奈美さんがいた時には全然思わなかったことが今更襲いかかってくる。

なんで……。

俺は冷たいコンクリートの壁に背中をつけて目を閉じた。

このまま死ねるならいいのに。

陸さんや奈美さんは俺が死にそうになるとやめて少しでも回復するとまた始める。

だから、死ぬなんてことは望めないんだよなぁ。

生きることは求められてないのに、死ぬことは許されない。

生き地獄、みたいな?

はぁ……。

春馬、蓮夜にぃ、蓮杜くん、藍季くん、萊都、時雨、歩、闇、夏樹、真白、宙、雅、滝亜、乃杏くん。

いろんな人を思い出す。

誰か救ってくれるのかなって、期待してもいいですか?

「冬哉、飯だ。」

陸さんから渡されたのは小さいパンと牛乳だけ。

別にお腹は減ってないからいいけど。

俺はそれを食べた。

陸さんは皿とコップを持って帰って行った。

俺は汚れたベットに寝転んだ。

「はぁ……。」

ため息が漏れた。

寝るか。


あれから数日。

陸さんと奈美さんのはエスカレートした。

「あれ、冬哉さーん。もう疲れちゃってるんですかー?体力ないですねぇー。」

そう言ってけらけら笑う蓮夜にぃの弟、東雲海。俺より1つ年下。

海くんもしてくる。

「なぁ、冬哉さん。なにかしてよ。」

なにかってなんだよ。

「んー……あ、もっと罵ってくださいとか言ってよ。」

最初の敬語はどこへ?

「言わないともっと痛めつけてあげるけど。」

海くんは殴るとか蹴るじゃなくてカッターとかで刺したり切ったりしてくる。

「はぁ……。そんなにして欲しいんですね?わかりましたよ。」

カチカチカチッ、とカッターの刃を出してこっちに近寄ってくる海くん。

そして俺の腕を切った。

「いっ……。」

「なぁ、冬哉さん。早く言えよ。」

そう言いながら切ってくる海くんは怖い。

「早く、言えよ。」

言わないともっと酷くなるか?

それは嫌なんだけど。

「言わないと次は違うことして痛めつけてあげるけど。」

嫌だなぁ。

「言って?早く言えよ。」

もうやだ、怖い。

「うっ……。俺を、もっと、罵って、ください……。」

「じょーでき。」

海くんはにやりと笑って抱きついてきた。

「なに、するの?」

「は?罵ってって言ったのお前だろ?だから。」

わけがわからない。

この状態でどうされるの、俺。

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夏夜桜 - 夢華さん» 面白いんですか?ありがとうございます!更新頑張ります。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
夢華 - とっても面白いですね!更新楽しみにしてます!がんばって下さい! (2019年1月9日 18時) (レス) id: ceff9b5b24 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜桜 - 更新頑張りますね!何かあったらコメント欄に行かせてもらいます。設定ありがとうございました。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 購入ありがとうございました。応援しています!更新頑張って下さい。なにがあればご連絡下さい。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏夜桜 | 作成日時:2019年1月8日 20時

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