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冬哉side
永遠さんは一つの部屋の前に着くと、ノックをした。
「春馬様、失礼します。」
中から秋篠宮の声が聞こえた。
永遠さんが引き戸を開けて中に入る。俺も続いて入った。
「冬哉様が来られました。それでは、私は退室させていただきます。」
「ありがと、永遠。」
永遠さんは部屋を出て行った。
「冬哉、ごめん。」
「いや、俺は別にいいけど。」
秋篠宮はそこまで重傷ではなかったらしく、軽く湿布や絆創膏が貼ってあったりするだけだ。
「父さんが過保護っていうか……。ま、そんな感じでここにいる。冬哉、こっち来て。」
「ん、わかった。」
春馬のところに向かった。
すると手を引かれ、春馬にキスされた。
「ありがと。これでしばらく抑えられる。」
抑えられる？
どういうことだろ。
「俺さー、冬哉不足で喧嘩したー。」
「うん、生徒会長がそんな簡単に言うなよ。」
春馬はごく普通というように軽く言った。
生徒会長がそんなのでいいのかよ、って感じだなぁ。
「冬哉。冬哉からキスして。そしたらしばらく喧嘩しないから。」
うっ……。ど、どうしよう。
喧嘩はあんまりしてほしくないけど、キスか……。
「やんないなら毎日喧嘩するけど。」
うげ、それはヤバい。
「わ、わかった。」
俺は春馬に近づいた。
そして軽く口づけた。
「こんなのでいいだろ。」
「……ま、いいか。」
春馬は笑った。
やっぱりその姿はかっこよくて、誰でも見惚れそうだった。
……やっぱり、純粋な春馬は危険だ。
「春馬って、純粋だけど汚れてるな。」
「どういう意味だ。」
春馬は笑いながら怒った。
やっぱり、よかった。
春馬に会えて。
春馬はいつの間にか永遠さんを呼んでいたらしい。
「それじゃ、また明日。」
「ん、また明日。」
俺は永遠さんに連れられて出入り口に行った。
「永遠さん、ありがとうございました。」
「いえ。それでは、また。」
永遠さんに見送られて俺は帰った。
永遠さんの部下らしい人が送ってくれようとしたけど、まだこれくらいなら大丈夫な時間だったから歩いて帰った。
喧嘩しないといいけど。
僕はそのあと必要なことをした。
そして寝ることにした。
自分からキス、しちゃったなぁ。
俺は純粋な春馬に弱いらしい。
少し笑って目を閉じた。
明日もいい日になりますように。
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夏夜桜 - 夢華さん» 面白いんですか？ありがとうございます！更新頑張ります。 (2019年1月9日 22時) (
レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
夢華 - とっても面白いですね！更新楽しみにしてます！がんばって下さい！ (2019年1月9日 18時) (レス) id: ceff9b5b24 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜桜 - 更新頑張りますね！何かあったらコメント欄に行かせてもらいます。設定ありがとうございました。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 購入ありがとうございました。応援しています！更新頑張って下さい。なにがあればご連絡下さい。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏夜桜 | 作成日時：2019年1月8日 20時
