聞いてないんですけど……！【BL】【名前変換】

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冬哉side

「それじゃあ最初は文化祭の方から決めるか。今の時点で案がある人、手をあげて。」

……あ、いた。

「どうぞ。」

「あ、俺？映画を作る！」

へぇ……映画か。

彩乃がそれを書く。

「次……どうぞ。」

「えっと、私はカフェがいいと思います。」

滝亜がそれを書く。

カフェ……。

「次、どうぞ。」

「はい！劇がいいと思う！」

劇か……。

彩乃がそれを書く。

「次、どうぞ。」

そんな感じで話し合いが始まった。


映画、カフェ、劇、バンド、女装・男装。

……なんでもいいか。

「多数決で決めるか。映画がいい人。」

1、2……7人。

「次、カフェがいい人。」

1、2……10人。

「次、劇がいい人。」

1、2……15人。

「次、バンドがいい人。」

1、2……4人。

「最後、女装・男装がいい人。」

1、2……4人。

「映画が7人、カフェが10人、劇が15人、バンドが4人、女装・男装が4人。一番人数の多い劇でいいですか？」

数人から返事があった。

「それじゃ、声劇か演劇か。」

女子はほとんど声劇か。

男子は……半々くらいか。

「声劇でいいですか？」

あ、いいのか。

「それじゃあ係決め。台本係、イラスト係、編集係は有志。出演はそれ以外。」

俺……台本かな。


そして係決めが終わった。

ちなみに俺は台本係でメンバーは滝亜、萊都、雅、宙の5人。

桜雅は広報委員会の委員長で、秋木宙も広報委員会。

当日はいれない可能性があるから、という理由でこのメンバー。

「台本、大まかなのを全員が書いてきてそれから選ぶでよくない？」

「それでいい。」

「それじゃ、原稿用紙30〜50枚以内でいい？」

「30枚以下でもいいけど50枚以上はアウト。」

「りょーかい。」

それくらいなら余裕じゃよ。

元文芸部なめんなよ！

……それをを言ったら雅もだけど。

「先生、原稿用紙ください。」

「あ、わかった。何枚くらいだ？」

50×5=250。

「250枚お願いします！」

「お、多いな。わかった。」

よっしゃ。

俺はみんなのところに戻った。

「250枚いいって。」

「よし。これで失敗しても大丈夫だ！」

そっちかよ。

んー……どうしようか。

あいつら(萊都と滝亜)はまともなの書けるはずがないって知ってるから。

ま、いいけど。

宙は……普通かな。面白くもつまらなくもないやつを書いてきそう。

「持ってきたぞ。」

「ありがとうございます！」

よし、考えるか。

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