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冬哉side
俺はなんとか秋篠宮を座らせた。
「それで……生徒会長さんがなんでこんなとこに？」
「別に？」
あ、はぐらかされた。
正直に言えや！
少し睨みながら心の中で言っていると急に秋篠宮が寄ってきた。
「……なに？」
「いーや？特になにも？」
少しうつむき気味な俺の前に迫ってる秋篠宮。
なにかあるなら言えばいいのに。全部はぐらかすつもりなんじゃね？
そう思って顔を上げると、秋篠宮の顔が目の前にあった。
俺が驚いていると秋篠宮がにやりと笑い、唇になにかあたった。
それが秋篠宮の唇だと理解するのに一秒ほど。
「ん！？」
いや、長い。
俺は秋篠宮を軽く突き飛ばした。
「なにすんだ。」
「いや、なにって言われても。キス？」
阿保か。
それくらいわかってるし。
「とりあえず、髪は地毛？」
「地毛。」
ならいいか。
「次。そのピアス、校則違反な。生徒会長さんが校則違反とかこの学校終わってんな。」
「嫌だ。外したくない。」
せめて学校だけでいいから外せよ。
我儘な問題児かよ。
「制服もいろいろと校則違反。」
「これくらいいいだろ。俺は、いいの。」
はぁ？
そういえば、こいつ財閥の息子だっけ？
ズルくね？
「生徒会長なら校則違反はダーメ。生徒会長辞任だな。校則違反直したら生徒会長辞任は無し。」
「なら直す。」
いや、生徒会長って位は保持したいのかよ。チャンスだったのに。
秋篠宮はピアスも外し、制服も直した。
「これでいいだろ。」
「そうそう。上出来。」
秋篠宮は立ち上がってくるくると首を動かした。
「秋篠宮がこんなイケメンで身長高いって聞いてないんですけど……。でも、イケメンがすると様になるな。」
「ありがと。」
は？
俺、なんか言ったっけ？
「さっき言葉に出てた。俺がイケメンだとかなんとか。」
マジで……。
自分の顔が赤くなっていくことがわかった。
「やっぱ……俺、君の顔タイプ。」
馬鹿。
うぅ……馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿！
「そういや、名前聞いてなかった。名前なに？」
「は？」
秋篠宮に見つめられる。
はず……。
「……雨宮冬哉。副生徒会長。」
「雨宮冬哉、冬哉か。よろしく。」
秋篠宮は俺に微笑んだ。
やっぱイケメン。
「よろしく。秋篠宮春馬、秋篠宮。」
「苗字呼び？ま、いいか。」
こうして秋篠宮に会うことができた。
イケメンで身長高いとか聞いてなかったけど。
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夏夜桜 - 夢華さん» 面白いんですか？ありがとうございます！更新頑張ります。 (2019年1月9日 22時) (
レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
夢華 - とっても面白いですね！更新楽しみにしてます！がんばって下さい！ (2019年1月9日 18時) (レス) id: ceff9b5b24 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜桜 - 更新頑張りますね！何かあったらコメント欄に行かせてもらいます。設定ありがとうございました。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 購入ありがとうございました。応援しています！更新頑張って下さい。なにがあればご連絡下さい。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏夜桜 | 作成日時：2019年1月8日 20時
