検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:124,742 hit

31 ページ32

冬哉side

「なに、刺されたいの?」

「いーや?」

廊下の床って普通に冷たくない?寒くなりそう。

「寒いんだけど……。」

「なら……。」

萊都に抱きつかれる。

いや……背中は冷たいままだからな、これ。

「俺があっためる!」

「はぁ……。」

なにがしたいんだか。

こいつのことはよくわかんねぇな。

「とりあえず立って。」

「しょうがないなぁ。」

萊都は渋々立ち上がった。

「手、掴んで。」

「ん、あ。ありがと。」

萊都の手を掴んで立ち上がると萊都にキスされた。

軽い方だったからまだマシか。

そう思っているとまたキスされた。

しかも深い方の。

「んっ…っ…あっ…はっ…。」

萊都は少しすると離れた。

「急になんだよ……。」

「いーや?でも……これだけでとろとろになっちゃうんだね、冬哉。」

こいつの囁きは危険。

普段とはちょっと違うかっこいい声。

「どしたの、冬哉。寝室へGoする?」

「やめろ。確かに寝室はあるけど、寝る時その部屋だけど嫌。」

萊都はしょぼんとしていた。

絶対許さねぇからな。

「でもさ、みんなで協力すれば冬哉を襲うことくらい簡単なんだよねぇ。」

「ほんとやめなさい。ってか中心は萊都と時雨だろ。」

萊都はてへ、と舌を出した。

時雨みたいに女子っぽいわけじゃねぇんだから、かわいくねぇぞ。

「あははっ!萊都失敗したね。」

「ねぇー。ほんと固い。」

「お前はいつからいたんだよ、時雨。」

時雨が壁に隠れていたのか出てきた。

時雨は俺に抱きついてきた。

「ずる。俺も!」

「いや、重いんだけど。俺死んじゃうからやめて。」

そんな俺の願いは聞かれることなく、時雨に抱きつかれたまま萊都に乗られた。

死にそうなんだけど……。

「ねぇ冬哉ー。襲っていい?」

「冬哉ー。いいでしょー?」

「嫌だし。やめて。ってか重い。さっさと退け。」

俺は二人を押しのけようとした。

だけれど追加で誰かが抱きついてきた。

「誰だよ。」

「歩でーす。」

歩かよ。

「闇ー、助けてー。」

「……って、どうなってんのんこれ。」

闇は俺の声に反応してドアから出てきた。

闇は溜め息を吐いてこっちに寄ってきた。

「……みんな、冬哉くんが死にそうになっとんよ。退いてあげて?」

みんな渋々退いてくれた。

「闇、ありがと。」

俺は闇に抱きついた。

「……ふふっ。それじゃ、はやく戻ってきてね。」

闇はそう言い残して戻っていった。

32→←30



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
設定タグ:BL , 男主 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夏夜桜 - 夢華さん» 面白いんですか?ありがとうございます!更新頑張ります。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
夢華 - とっても面白いですね!更新楽しみにしてます!がんばって下さい! (2019年1月9日 18時) (レス) id: ceff9b5b24 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜桜 - 更新頑張りますね!何かあったらコメント欄に行かせてもらいます。設定ありがとうございました。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 購入ありがとうございました。応援しています!更新頑張って下さい。なにがあればご連絡下さい。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夏夜桜 | 作成日時:2019年1月8日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。