検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:124,750 hit

25 ページ26

冬哉side

気付いたら、寝ていたらしく首が痛くなっていた。

「ん……。」

真白、起きたかな。

「ん……あ、冬哉くん。」

「起きたか、真白。」

真白は頷いた。真白は窓から外を見た。

真白は歩いて、いつの間にか置かれていたリュックからスケッチブックらしいものを取り出して戻った。

そしてどこからか取り出したペンでなにかを書き始めた。

真白はスラスラと書き、書き終わると俺に見せた。

『冬哉くん、僕を連れてきてくれたの?』

「うん。」

真白はまた書き始める。

『ありがとう。』

「全然。体調はどう?」

真白は少し悩んでから書き始めた。

『体調はいいよ。冬哉くん、僕の話聞いてくれる?』

「いいよ、聞く。」

真白はぎこちなく少しだけ笑うと書き始めた。どうやら、長文らしい。

しばらく外を眺めていると、真白に袖を引かれた。

『僕は人が怖いんだ。

昔、幼稚園の頃。

僕は容姿のせいで気味悪がられたり、避けられたりしていた。

それで少しだけ人が怖くなっていた。

次に、小学校の頃。

また容姿のせいで気味悪がられたり、避けられたり、いじめられたりしていた。

一年生くらいからずっとだよ。

クラス替えがあろうと、なんだろうといじめられていた。

それで人が怖くなった。

次に、中学校の頃。

また容姿のせいで気味悪がられたり、避けられたり、いじめられたりしていた。

ひどい時には瀕死くらいになってたかな。

そこでもっと人が怖くなった。

そして、前の高校。

容姿のせいで気味悪がられたり、避けられたり、いじめられたりしていた。

そんなに知らない人からも。

そして転校したんだ。

ここでは、いじめられないかな?

僕は、希望をもってもいいかな?

僕は、人を信じていいかな?』

……そんなこと、あったんだ。

「もしもいじめが起きたら、俺らが責任持って助ける。優しい奴らも多いしな。だから、大丈夫。最初は怖いだろうけど、信じてみな?もしもそれで信じられないと思ったなら信じなければいい。」

真白は少し考えて書き始めた。

『冬哉くんは僕のこと気持ち悪くないの?』

「全然?むしろかっこいい。」

真白は純白の髪に真っ黒で澄んだ瞳、色白な肌に整った顔立ち。

これを気持ち悪いとか言う奴、俺がぶっ飛ばしてやるよ。

『わかった。少しだけ信じてみる。』

「ありがとう、真白。」

真白は少しだけぎこちなくなくなった笑顔で笑った。

26→←24



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
設定タグ:BL , 男主 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夏夜桜 - 夢華さん» 面白いんですか?ありがとうございます!更新頑張ります。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
夢華 - とっても面白いですね!更新楽しみにしてます!がんばって下さい! (2019年1月9日 18時) (レス) id: ceff9b5b24 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜桜 - 更新頑張りますね!何かあったらコメント欄に行かせてもらいます。設定ありがとうございました。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: dbd4689f32 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 購入ありがとうございました。応援しています!更新頑張って下さい。なにがあればご連絡下さい。 (2019年1月8日 21時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夏夜桜 | 作成日時:2019年1月8日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。