第2話「 知らない人 」 ページ3
【 A side 】
今日は今朝方家賃がどーのこーので
大家に家を追い出され、
途中路に居た野良猫に右手を引っ掻かれ、
仕方無くバイト先に行く時に自転車がパンクした。
やっとの思いでバイト先についたら
まさかのクビが飛んでった。
そんで今は空腹で死に掛けてる。
何でだとか聞かれても俺自身が聞きたい、
不幸体質にも程があるのは産まれ付き。
うるせえ、俺も頑張ってんだよ。
だから俺の最後の助けである＜此処＞に来た。
いつもは万理さんとシャチョーしかいねえのに
今日に限って俺の知らない奴らが居て
入り口付近で倒れ込んでいる俺の肩支えて
支えながら起こしてくれたのは
緑色っぽい髪色のお兄さん。
待て
————————さっきの知らないやつってのは間違ってたらしい。
こいつら今人気のアイドルグループじゃあねえか。
万理「 A君。だから何でそうなる前に戻ってこないの。 」
小鳥遊「 バイトで忙しいのは分かるけど御飯食べることも大事なことなんだ。 」
眼前に仁王立ちしている二人は鬼の形相で俺を見下げる。
毎度毎度よく俺の事を叱れるもんだと思う。
陸「 あの、食べますか？ 」
ふと横から差し出されるのは色々盛られた皿。
視界に映る赤い髪の毛が印象的だった。
『 さんきゅ、…貰っといてやるよ。 』
生憎俺は上から目線にものをいうタイプの人間らしい。
何故か他人事なのは俺も知らない。
何やら話しているアイドル達を横目に俺は
先程の赤髪君から貰ったものを口に運んでいた。
一織「 所であなたは誰なんですか。突然現れて、 」
ナギ「 オーウ、私たち知りませーン。 」
そんな疑問を投げ掛けられ微かに眉根を寄せると
俺が口を開いて自分の名前を言おうとした時
小鳥遊「 うちのアイドルです 」
『 いやちげえし、 』
小鳥遊「 なんでなってくれないの。 」
『 あんなキラキラしたのは似合わねえから 』
万理「 似合わなければスカウトしないよ。それにA君はキラキラよりクールかな。 」
『 いやなんねえから 』
此のやり取りはすでに何万回としている気がした。
『 俺はアイドルになんねえの 』
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ちゅん(プロフ) - とても面白いと思いました！もう更新はされないんですか？？？ (2021年3月5日 18時) (
レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
夏TOMATO(プロフ) - Limさん» 御指摘有難う御座います（ 汗 ）修正致しました、! 今後共宜しく御願い致します｡ (2018年6月20日 23時) (レス) id: d503fa7e42 (このIDを非表示/違反報告)
Lim(プロフ) - 万理さんの漢字間違ってますよ！今のままだと違う作品のキャラになっちゃいます！更新頑張ってください！ (2018年6月20日 15時) (レス) id: 59e6aa4083 (このIDを非表示/違反報告)
夏TOMATO(プロフ) - 月さん» 有難う御座います!そう言っていただけると嬉しいです、どうか今後共宜しくお願い致します! (2018年6月20日 14時) (レス) id: 1b9b11a380 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 素晴らしい設定とキャラクターに引き込まれました。とても面白いです！これからも更新を楽しみにしています。 (2018年6月18日 23時) (レス) id: f01d23ed14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏TOMATO | 作成日時：2018年6月6日 22時
