【 IDOLiSH7 】涙が溶けて消える前に【 男主 】

第16話「 作詞作曲 」 ページ17

【 A Side 】


――――――雑誌発売後。


仕事を終わらせ､TRIGGERに出会い､話を交え終え事務所に帰宅したあの日から数日後｡俺は明らかに疲労を溜め込んでいた。何せ雑誌のサンプルが配布されたのたがIDOLiSH7が見せろ見せろと集ってくる。

こういう時程俺には不幸が来やすい。

案の定其れは見事に命中したのだが


万理「 Aクン！雑誌、雑誌！！ 」

『 わりい万理サン幾ら俺でも主語無かったら話理解できねえんだけど。 』

万理「 雑誌発売後、凄い反響があってAクンに是非仕事を頼みたいっていうところから連絡が沢山あったんだ！ 」

『 …うげえ。 』


蛙の潰れたような声が出た気がする。


陸「 凄いですね！Aさん！ 」

ナギ「 流石デース！！！ 」


IDOLiSH7の数名が喜んでいるのを横目に万理サンに視線を向ける。

正直喜ばしいものだろうが自分はそうは行かない。

有名なる=面倒事が増える=不幸体質に拍車が掛かる｡

昔アイドルになりたかったときこっそり一回だけ路上ライブしたとき、案の定すげえ拍手喝采ですげえ嬉しかったんだけど近くの車が故障かなんかで突っ込んできてボロボロになった記憶がある。

あの時は流石に死ぬかと思った。


万理「 それでね！流石にAクンもアイドルとしての枠にいるんだから新曲を作らないといけないんだ。 」

『 うわだるい。 』

万理「 だるいとか言わないの。 」

小鳥遊「 作詞作曲はどうしようか、 」

環「 あれ、いつの間にシャチョーいたの？ 」

壮五「 最初から居たよ。環くん。 」

環「 あっ、まじで？ 」





『 あー、…作詞作曲。俺がするわ。 』




賑わってるIDOLiSH7の会話の中でこっそりシャチョーと万理サンに言ったつもりだったけどIDOLiSH7には聞こえてたらしい、地獄耳か？


陸「 Aさん作曲作詞出来るんですか？！ 」

大和「 へー…意外と器用的な？ 」

一織「 わかりませんよ、みなさん。出来ると言っても下手かもしれません。 」

ナギ「 oh！！Aの曲楽しみデース！ 」





うるせえ。

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