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葛葉「………んあ?」
寝ぼけている葛葉に叶はポコポコ叩き出す。
葛葉「…ッイテ…おぃ…!叶…おまっ…」
叶「このやろッこのやろッ…!」
葛葉「落ち着けっ…痛っ…」
完全に目が覚めたのか葛葉は叶に気付き体を起こす。
その間も叶はポコポコ叩き続ける。
葛葉は痛っ痛っと言いつつも押さえ込もうとはしない。
叶「もぅ〜!!!心配させないでよ!!
葛葉のバカ!あんぽんたん!!!」
美羽「(あっ…そっち?)」
そう、叶は葛葉に対して
嫉妬していたのではなく心配して怒っていたのだ。
叶は長く葛葉と朱里と一緒にいたが、
吸血鬼の事はあまり詳しくは知らない。
部屋が荒れ放題だったので
お互い怪我をきていないか心配だったのだ。
葛葉「悪かったって…」
叶「反省した…?」
葛葉「した!…ごめん…」
叶「朱里はどうだったの?」
ポコポコと叩いて気が済んだのか
朱里のことを聞く。
葛葉「ん、飢餓状態ではなかったけど、
力のコントロールを失ってたから
無理にcharmをかけた。
俺の血をやったから少しの間は平気だ。」
叶「そっか…僕も何か出来ることある?」
美羽「姉さんの近くに居てあげて?
力が衰えてるのは確かだけど、
叶兄が傍に居てくれると姉さんも安心しすると思うから」
叶「分かった…任せて!」
葛葉「腹減った…」
タイミングが良いのか悪いのか、
ぐきゅるきゅると葛葉のお腹が鳴る。
叶「あ…もうこんな時間か…」
美羽「お腹も空くよね」
叶「美味しいっておすすめされたうどん食べよう」
葛葉「うどん…食う…!」キュルキュルッ
今日の1曲
エンヴィーベイビー/叶
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作者名:なつ. | 作成日時:2021年7月11日 1時