愛し愛され《紅玉編》 (ページ21)

今日:5 hit、昨日:20 hit、合計:21,389 hit

+おまけページ21

叶「…これ…どう言う状況…？」

美羽「大丈夫、姉さんがちょっと不安定だっただけ」

叶が夜ご飯の調達を終えて帰ってくると、
朱里の部屋はボロボロのズタズタで2人の姿が無く
隣の葛葉の部屋に2人は仲良く眠りについていた。

叶は朱里の顔を見る…

叶「…ねぇ…どうしてcharmの気配があるの？」

美羽「(あ〜あ…)」

そう、叶は朱里にかかったcharmの気配に気付いた。
あの事件以降…朱里と叶はお互いが近い存在になった。
それによって気配の違いや思考が少し読めるのだ。

叶「僕に「俺に任せとけ」とか言っといて
結局charm使ってるんだね…ふーん…」

美羽「…叶兄落ち着いて…」

叶「…美羽…スピネル君は？」

美羽「今日は魔界の方の屋敷に
呼ばれてるから今はいないよ明日帰ってくるって…」

スピネルは魔界の葛葉の実家に行っている。
美羽が配信で言ったように、
記憶を映像化しようと動いている中
葛葉のお母様が面白がってアニメ風にしたいと言ったのだ。

たしかに普通の映像を流しただけでは面白くない。
だが、アニメ風となるとBGMや効果音など
やらねばならない事が増えてくる。
その上お母様はヴァイオレットと
密かに立てていた計画でまたやる事が増えた。

それは過去編。
あの事件もそうだが…にじさんじに入る前。
今は恋人同士として仲の良いライバー達の
出会いもアニメ風に仕上げ公開したいとのこと。
これはかなり時間がかかりそうだ。

叶「まあ…あの部屋の感じからして
最後の手段だったんだろうけどさ…」

葛葉の気持ちも汲み取りうんうんと納得する叶。
と思いきや…

叶「僕の心配返して…！
葛葉…！起きろぉぉぉ〜〜〜!!!」

美羽「(だと思った…)」

朱里を起こさないように
葛葉だけを揺さぶって起こそうとする叶。
charmをかけた影響か深く眠りについている為
朱里は目覚めず葛葉だけもぞもぞ動き出す。